アウトドアで解放感をもたらすクルマは「星空」がポイント
今年も暑い夏がやってきているが、コロナ禍の影響を受け、花火大会や祭りなど夏のイベントの多くは例年通りの開催とはいかないだろう。そこで盛り上がっているのが“密を避けられるレジャー”だ。キャンプも大いに盛り上がっているが、たとえばもっと気軽に楽しめる星空観測なんていかがだろうか?
星空観測に必要なのは、やはりクルマだ。星空観測といえば公共交通機関の運行が終了した時間の移動になることもあるし、そもそも星を見る条件が揃っている場所はそれらがないことがほとんど。というわけで今回は、星空観測が楽しくなりそうなクルマを紹介しよう。
といっても、普通のクルマを紹介しても楽しくない。ちょっと強引だということは理解しつつ、個性的な特徴を持った車種やジャンルを揃えてみた。
トラックの荷台に寝転がる醍醐味
まずオススメなのは、ピックアップトラックだ。広い荷台があればそこにレジャーシートを敷いて寝転がって星空を観測できる。
日本で買うことができるピックアップトラックといえば、トヨタ・ハイラックス。どこまでもたどり着けそうな悪路走破性もまた、冒険心をくすぐる。
ピックアップトラックが大げさと言うのなら、軽トラックはいかがだろうか。注目はダイハツ・ハイゼットジャンボやスズキのスーパーキャリイ。キャビンが大きめで実用性が高いからである。
見上げるだけのオープンカー
荷台ではなくシートに座って星空を見るなら、オープンカーはいかがだろう。
気軽なオープンカーと言えば、何をおいてもマツダ・ロードスターだ。幌の開閉は手動式となるが、慣れればシートに腰を下ろしたままサッと開けることができる。
オープンカーとして忘れちゃいけないのが、ダイハツ・コペン。軽自動車だから維持費が安いし、ルーフ開閉はなんと電動式(ロードスターにも電動開閉モデルがある)だからお手軽。
ちなみに軽自動車オープンカーとしてはホンダS660も気になるところだが、コペンに比べると屋根の開く範囲が狭く、ルーフ開閉(というか脱着)もひと手間かかる。そもそも、新車はもうオーダーできないし中古車価格は大幅上昇中で“手に入らないクルマ”になってしまったが……。
ただ、オープン2シーターモデルはいずれもシートを大きくリクライニングできないのが、星空を見るときにはウィークポイントだ。
そうなると、輸入車が用意している4シーターのオープンモデルはいかがだろう?
身近なのは、BMW 2シリーズのカブリオレ(新車販売は終了)。コンパクトな2シリーズをベースにした、4シーターオープンカーだ。
こちらも中古でしか買えないが、レンジローバー・イヴォークのオープンモデルも個性的でいい。
シボレー・カマロのオープンモデルで星空観測というのも、オツかもしれない。
優雅なガラスルーフで満喫
室内から見たい、と思ったらトヨタ・ハリアーなどいかがだろうか。
オプションで設定しているガラスルーフは、ガラス面積が広いのに加え、透明ガラスと曇りガラスを瞬時に切り替えてくれる機能を持つ。車内に寝転んで星空を眺められる。
もっとリーズナブルな国産車で……というのであれば、スカイルーフと呼ぶ大開口のガラスルーフを組み込んだ2代目フィットはいかがだろうか。
アウトドアレジャーで活用するなら、同様のルーフを備えつつ荷室を拡大したフィットシャトルも魅力的。
ただ、ガラスルーフを備えた手ごろな中古車とは言っても、天井を「グラストップ」とした2代目CR-Xはさすがに古すぎだろう……。