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「限定300台」「世田谷まで来ないと売らん」! 超強気だったのに爆売れだったロードスター「M2 1001」秘話

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

LSDも本格的な機械式を採用

 もちろんエンジンだけではなく、サスペンションも専用に開発されたものが備わっており、車高は10mmダウン。当時は前述したように改造の規制緩和前だったため、車検証上の全高もきちんと1225mmに低められていた。M2 1001の走り

 ブッシュ類も純正よりも硬度の高いものが採用され、LSDも本格的な機械式を採用。さらにエアコン、パワステ、パワーウインドウといった快適装備はすべてオミットされるという、まさに走りに振ったモデルだったのである(さすがにエアコンはオプション設定されていたが)。M2 1001の走り

 ただし、このM2 1001はガチガチの走りのモデルというキャラクターを持っていた一方で、トラディショナルな内外装を持つモデルという側面も持ち合わせていた。M2 1001のインパネ

当時の価格は340万円だった

 ひと目でそれとわかる、大型フォグランプがビルトインされたフロントバンパーやアルミ製のフューエルリッド、パナスポーツ製の15インチ8スポークホイールを備えたエクステリア。センターコンソールを廃したコンペティショナルなインテリアには専用フルバケットシートが2脚奢られていた。M2 1001のホイール

 ほかにも英国車を思わせる専用メーターや削り出しのシフトノブ&サイドブレーキレバー、専用のドアパネルを採用する。極めつけはアルミ製のロールバーが備わる本格的なものとなっていたのである。M2 1001のシフトノブ

 当時の価格は340万円とロードスターとして考えると高額となっていたが、手が加えられている部分のことを考えればむしろ安いとも言えるもの。当時は、予約受付は世田谷のM2本社まで足を運ばなければならなかったが、納車はディーラーでも可能であった。予約が殺到したのも納得できる内容となっていたのだ。

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