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ハンターカブを「俺流ソロツーリング」仕様に! アウトドアで「あると嬉しい」装備をチョイ足し

人気のハンターカブCT110をカスタマイズ

 イラストレーターでDIYが大好きな阿部忠雄さんが26年所有するホンダCT110 ハンターカブ。キャンプツーリングの相棒として、自分好みにカスタマイズを続けている。そんな阿部さんがこれまでいじってきたなかで「これはオススメ!」なモディファイをお伝えしよう。

ハンターカブにメインスタンドを取り付けたい

 オフロードバイクやスポーツバイクには、メインスタンドが装備されていないモデルが多いのです。私の所有している「CT110 ハンターカブ 」も、オフロードタイプの例に漏れずメインスタンドが省略されていました(輸出国別の仕様でいろいろですが)。 その代わり左右に1本ずつサイドスタンドが用意されていて、サイドスタンドが左側1本だけだと地面の凸凹や傾斜が気になるような場所でも、右スタンドで駐車ができます。しかもフロントブレーキレバーには、トリガー式のパーキングブレーキが装備されているので坂道での駐車も安心です。左右のサイドスタンドを出してゲタを履かせると、メインスタンドを立てたみたいに車体を直立させることもできます。

 タイヤ交換などの作業でフロントタイヤを外すとフロント側が軽くなって浮き上がり、リヤタイヤを外すとリヤが軽くなってリヤが浮くという、前後重量バランスのセンター位置にサイドスタンドがセットされています。ジャッキ類がなくてもタイヤを外す作業ができるのでとても便利です。

 ただしキャンプツーリングなどに出かけた先でパンクした場合には車庫と同じようにはいきませんし、乗らない間、車庫にずっと停めておく場合もやはりメインスタンドは必要でしょう。ということで、カブ純正のスタンドを装着しました。26年間の所有歴で最初期に行った改良整備のひとつだったと思います。

作業は簡単だけど注意するポイントとは?

 作業はいたって簡単です。右側のサイドスタンドを外したらブレーキペダルのピボットシャフトを引き抜く。メインスタンドをセットしてからピボットシャフトを貫通させながら戻し、サイドスタンドを元どおりに組み付けます。

 あとはメインスタンドのスプリングをセットするだけです。これから先この部分を分解することもないと思うので、たっぷりとグリスを塗り込んでおきました。

 一連の作業でひとつ問題があるとすれば、スタンドに付くスプリングを組み付けるときにバネが強力すぎて意外に苦労することです。バネを引っ張っていた工具が突然外れてケガをする危険性もあります。そこで力を使わずに安全にセットできる方法を考えてみました。バネを湾曲させて隙間を開き、細かくカットしたボール紙を順々に挟みます。

 反対側にも曲げながらボール紙をどんどん増やしていくとバネの全長が伸びて、たたんだスタンドと車体側のフックに簡単に掛かります。

 次にスタンドを出した状態にしてバネが伸び切ったところで、ボール紙を取り除けばセット完了です。特殊な工具もバカ力もいりません。

 大型バイクのスプリングもこの方法で楽にセットできます。外すときも逆の手順で行うと安全ですが、マイナスドライバーなどでコネるほうが早いです。新しく取り付けたメインスタンドも立てたときの接地点が前後の車重バランスの中央近くにあって、少し押すだけでシーソーのように前後のタイヤを浮かせることができます。

山道がメインコースの場合あると嬉しい

 やはりメインスタンドの安定性は抜群です。リヤボックスにキャンプ道具を満載するときなど、斜め状態よりは正立したボックスのほうが積みやすいし、シートに置いた荷物が転がり落ちる心配もありません。しかも給油するときにはタンクの給油口ギリギリまで満タンにできるようになりました。

 カブはチューブタイヤなので、キャンプツーリングで遠出するときは、パンク修理に必要な道具を持参しています。細いタイヤだからチューブを引き出すのも比較的簡単です。ほとんど使う場面もないですが、ソロツーリングで山道がメインコースの場合、備えていると強い味方です。

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