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リトラクタブルヘッドライトに憧れた! 希少なカタログで振り返る「2代目セリカXX」

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎七生人

エレガントなスポーツカーは“バーガンディ”の内装も

 スタイリングではほかに、途中からドアミラーが全車に標準装備となっている。日本車のドアミラー化が始まった頃で、カタログに“電動リモコンドアミラー”と書いてあるのを見て、届くのだから手で調節すればいいじゃん……などとチラッと思ったものだ。セリカXXドライバー席からのフロント

 開口部330mm×800mmのサンルーフも、初代XXは手動式だったが、2代目では電動式でウインドウディフレクターが自動で立ち上がるタイプへと進化している。

 インテリアはひと足先に1981年2月に登場した初代ソアラの流れを汲んだもので、当初のバーガンディ色の内装色は当時をしのばせる。エレクトロニック・ディスプレイメーター(デジタルメーター)を採用したインパネは4気筒のセリカと基本は同じながら、ステッチ(ただしフェイク)を施した表皮はXXだけのもの。セリカXXインテリア

 なかなかゴージャスなデザインのGTの前席スポーツシートは8ウェイの各種調節付き。装備関係では女性の声で半ドア警告など各種の注意を促すエレクトロニック・スピークモニター、ツイントリップメーター、消費燃料など5項目を表示するクルーズコンピューター、電磁式ドアロック、電動サンルーフといった充実した装備が与えられた点も見逃せない。最強のDOHC6気筒 エンジンはすべて6気筒で、2800GTにはこの世代の最初から最後まで一貫して、ソアラと共通の5M-GEU型(当初は170ps/24.0kg−m、最終型では圧縮比を上げるなどして175ps/24.5kg−mに)が搭載された。2ℓ系は当初はSOHCの1G−EU型(125ps/17.5kg−m、後に130ps/17.5kg−mに)を搭載、1982年2月にターボ(M-TEU型、145ps/21.5kg−m、後に160ps/23.5kg−mに)、同年8月になるとツインカム24(1G-GEU型、160ps/18.5kg−m)が設定され、手元にある最終型近くのカタログ(1986年1月)には4機種のエンジンが載っており、このうちGT(2800)とG、S(2000・SOHC)にはATのほか5速マニュアルトランスミッションが設定されている。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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