初心者でも安全・安心に遊ぶために必要なこととは?
まずチャレンジしたのが人造湖と湖。海のように波がないので風さえなければ練習にピッタリ。すぐに立つことができて湖上散歩を楽しむことができたし、ほかにSUPやカヌーをしている人と挨拶を交わしながら、立ち位置やパドリングのコツなどを掴むことができた。
湖は暖かい季節でも水温が低いことがあるので、遠くに流されてしまった上に「沈」(落ちる)すると危険。夏でもウエットスーツがあったほうが良いケースもある。ちなみにこの写真は自分のSUPと比較するために同じような価格帯の激安SUPを試乗したときのものだ。 とくに人造湖は初心者におすすめ。波がないし出艇しやすい造りになっている場所も多い。ただし、場所によってはSUP禁止のところや申請が必要なところもある(人造湖に限ったことではないが)ので下調べが重要だ。
海でもデビュー! 海水浴とは違う海の魅力を満喫
次に波と風が少ない日を狙って海にも行ってみた。波があるのでバランスをとるのが難しいが、透明度の高いポイントを選んだので、とにかく気分は最高! 沈を覚悟の上で、クイックなターンを試してみたり、ヨガでいつもやっているヘッドスタンドにチャレンジ(ヨガ歴5年程度だが海上でやるのは難しい)して海に飛び込んだりと、海水浴とは違った海の魅力を発見。 しかし、離岸流に乗ってしまうとあっという間に流されてしまうし、陸から沖に向かって風が吹いていると気づいたらだいぶ沖に出てしまった……なんてこともありえる。
私は初心者なので、風と波情報を十分に確認し安全な日にしかやらないし、陸からあまり離れないように注意している。とはいえ、元々マリンスポーツに憧れていた筆者はSEA SUPにすっかりハマってしまった。
愛犬との「のんびり」クルージングは至高の癒やし
川で遊ぶRIVER SUPも醍醐味のひとつ。筆者は水流がほとんどないポイントでしかやったことはないが、やはり少しでも流れがあるとコントロールが難しく、テクニックを磨く必要があると感じた。また、水位が低いと岩にヒットさせてしまうのでパンクのリスクもあるし、転倒して怪我をする可能性もあるということを実感。 仲間の上級者はSUPでダウンリバーをしていたが、とても危険なので、相当な練習を積んでSUPを自由にコントロールできるテクニックと、危険を回避できる能力を身につけないと絶対にチャレンジしてはならないと感じた。もちろんヘルメットやプロテクターの装備が必要だろう。ちなみに、川下りをしているのはインストラクター資格を持つ上級者だ。
つい先日、人工ビーチに出かけて犬を乗せたDog SUPにもチャレンジしてみた。じつはSUP購入に踏み切ったのには、犬を飼い始めたからというのも理由のひとつ。愛犬と一緒に水上をのんびり散歩するのは、とても癒される。普段とは異なる景色に我が愛犬も嬉しそうだった。 SUPの魅力は、誰でもすぐに楽しめるし、長い間練習を積まなくてもとりあえずクルージングすることができること。本人のスキルとコンディション次第だが、湖や海、川などのSUPが禁止されている場所以外ならやろうと思えばどこでもできる。気軽に水上で優雅な時間を過ごすにはピッタリだ。
ただし、つねに危険を伴うアクティビティであることは忘れてはならない。どんな場所・季節であってもライフジャケットを着用することはもちろん、無理をせずに安全優先で楽しんでほしい。