3回目の開催を迎えたフォーミュラ体験
AT限定免許の人でもFIA-F4を運転できるということで、ファンの間で話題沸騰中の「トムス・フォーミュラ・カレッジ」が、7月27日に3回目の開催を迎えた。参加希望者が多く、抽選となっているほどの人気ぶりだ。今回はその模様をお伝えしよう。
中上級者向けにツインリンクもてぎロードコースを占有走行
これまでは富士スピードウェイのP7駐車場やツインリンクもてぎ南コースなど、舗装された広場で実施されていたが、今回は中上級者向けにツインリンクもてぎロードコースを占有しての走行となった。当日の天気は晴れ。台風接近の予報もあったが、走行前に少し雨がパラついた程度で、走行開始時には夏らしい暑さとなった。
参加者は、まずは「TGR TEAM au TOM’S」のチーム監督である伊藤大輔さんによるコース攻略レクチャーを、たっぷり45分受ける。コーナーごとのブレーキングポイントや最適ギヤなど、丁寧に説明があった。
伊藤監督は「タイムを縮めるために攻めていく、というよりは、今日はマシンを楽しんでもらいたい」とコメント。その後、実際にマシンに乗り込み、ツインリンクもてぎのロードコースを走行する。
走行中はデータロガーによる解析、セクタータイム計測、さらには無線で指示を受けながらの走行となるため、さながらプロのレーシングドライバーになった気分を味わえる。もちろん、指示を出すのはモータースポーツのプロフェッショナルである伊藤大輔監督をはじめとする“チームTOM’S”だ。
プロによる先導走行を終え、いよいよフリー走行となる。ツインリンクもてぎロードコースは、SUPER GTやMotoGPでも使用される国際規格のテクニカルサーキットだ。全長は4.8kmにおよぶ。タイトな中低速コーナーを抜け、メインストレートでは200km/hものスピードで駆け抜けた。
参加者は「普通の四輪とはまったく違い、難しいところもあった」、「なかなかない機会。F4マシンに乗れて感激です!」などと感想を聞かせてくれた。