燃費性能が家計に影響、じつは100万円で購入できるHVがいまオススメ
いま、ガソリン価格が高騰している。つまり、クルマの燃費性能がズバリ家計に直接響くということだ。とはいえ、クルマは生活に不可欠だし、こうした時代だけにパーソナルに移動できる乗り物としてのクルマは手放せず、新しい生活様式ではなくてはならない移動手段でもある。
そんな状況下で、リーズナブルな価格かつ燃費性能に優れた、家計に優しいクルマと言えば中古ハイブリッドカー(以下、HV)が理想の選択肢になる。新車のHVと言えば、純ガソリン車に対して割高な印象もあるのだが、中古車になればそんなことはない。例えば予算100万円でも、HV感を満喫できる、家計や財布にやさしい好燃費のクルマはけっこうあるものだ。
37km/Lの燃費性能を誇ったトヨタのコンパクトHV
【トヨタ初代アクア/2011〜2021年生産】
その筆頭が、2011年に登場した初代トヨタ・アクアだ。2013年の改良でJC08モード燃費は37km/Lと、かつて世界一の燃費性能を実現したモデル。コンパクトなボディの扱いやすさ、前席優先の使い方なら十分に満足できる居住性など、乗り心地はあまり褒められないが、さすがにトヨタの大ヒット作だけのことはある。そんなアクアはすでに2代目の新型が登場。その下取り車が出るタイミングでもあり、中古車は相当量が流通している。
100万円の予算でも、2017~2018年式と高年式かつクルマのキャラクターから、街乗りメインで走行距離の少ないタマも多い。燃費最優先のコンパクトHVとして今ならボディカラーやグレード、装備などかなり選びやすくなっていると言える。
HVの横綱! 使い勝手良し、程度良しの高年式車も狙える
【トヨタ30系プリウス/2009〜2015年生産】
もちろんアクアの兄貴分と言える、量産HVの先駆けとなり、世界中で大ヒットしているトヨタ・プリウスも100万円の予算内で探しやすい燃費スペシャルな1台だ。さすがに4代目の現行型は初期モデルでも探すのは難しいが、2009年デビューの3代目であれば、2012~2014年式の比較的高年式なタマが予算内で見つけやすい。
当然、燃費性能は文句なく、意外に走行距離の少ないタマも数多く流通している。アクアより後席の居住性は優位で、3~4名乗車の機会が多いのならば30系プリウスを薦めたい。アクア、プリウスともに、HV専用車であり、ひと目でHV(電動車)に乗っていることをアピールできるメリットもあったりする。
ワゴンボディで使い勝手に優れ、愛犬家にもオススメ
【ホンダ・フィットシャトルハイブリッド/2011〜2015年生産】
愛犬家など、ステーションワゴンタイプのHVを探している人にぴったりなのが、ホンダのフィットシャトルハイブリッドだ。100万円の予算で狙えるのは、2代目フィットをベースにした、2011年デビューの初代モデル。 年式的には後期型の2014年型が中心で、JC08モード燃費は25.2km/Lを誇る。大きな特徴は、センタータンクレイアウトを生かした低床パッケージによる、クラスを超えた後席の広さと荷室の広さ(低さ)、そしてシートアレンジ性の良さで、車中泊にも対応すること。
現行モデルのホンダ・シャトルとエクステリアデザインが大きく変わらず、今でも古臭く見えない点も魅力的である。