バッテリーの点検
バッテリーの平均寿命は3年程度と言われている。高価な割に寿命が短いと思うかもしれないが、かなり酷使されているパーツだ。それだけに毎年、この季節にはディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどに行き、専用テスターでバッテリーの健康状態をチェックしてもらおう。 同時にオルタネーターが正常に発電しているかどうかも確認することを忘れずに。そしてバッテリーが弱っていることが判明したら、迷わず新品に交換しておこう。
ターミナルの腐食や“ゆるみ“のチェック
バッテリーの劣化とともに、バッテリーのターミナルの腐食が進んでいる場合も多いので要注意。ターミナルが腐食すると通電・充電が不十分になってしまうからだ。また、ターミナルのゆるみがないかもときどき点検しておきたい。
ブースターケーブルの携帯
万が一のバッテリー上がりに備えて、ブースターケーブルをクルマに積んでおくのも忘れずに。最近増えてきた、モバイルバッテリー型のジャンプスターターでも重宝する。また、JAFもしくは自動車保険のロードサービスの特約に加入しておくと安心だ。
最後にハイブリッド車のバッテリー上がりについて
ハイブリッド車には、動力用の200Vのバッテリーのほかに、システムを起動する『補機バッテリー』が別途ある。この補機バッテリーは、ガソリン車のバッテリーと同じように、バッテリー上がりを起こすことがあるので注意が必要だ。
この補機バッテリーが上がってしまった場合、ほかのクルマからブースターケーブルで電気を分けてもらえば解決する。だが、ハイブリッド車がほかのバッテリー上がりのクルマの救援車になることはできないので要注意。 ハイブリッド車の補機用バッテリーと、ガソリン車のバッテリーをブースターケーブルでつないで救援しようとすると、救援車のエンジンがかかった瞬間に大電流が流れる。これにより、ハイブリッド車の電源系統やハイブリッドユニットが故障する可能性があるからだ。
もっとも最近のハイブリッド車は、補機バッテリーの充電が足りなくなってくると、ディスプレイにメッセージが表示されるようになっている。メッセージが出たら、速やかにバッテリーを交換するようにしよう。