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どうして軍手じゃダメなの? サーキット走行で「レーシンググローブ」が「必須」の理由

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部,STI,SPK

難燃性素材で広く手首まで覆うもの

 続いて本題のレーシンググローブについて説明しよう。まずは見た目でわかりやすい形状から。耐寒用の手袋は別として軍手や作業用グローブは、あくまで指先から手の平までを覆っている。対してレーシンググローブは裾口が長く手首までカバーしており、その分だけ肌が露出するのを防ぎ安全性を高めているのだ。また素材はいわゆる公認レースと呼ばれるカテゴリーでは、ノーメックスに代表される難燃性の繊維を使わなければならない。FIA(国際自動車連盟)の認定を受けた製品であるかどうかを、競技の前に行われる車検で必ずチェックされる。FIA公認レーシンググローブ 走行会や草レースならそこまで厳格ではないが、レザーを中心とした難燃性や防炎性に優れる素材がメイン。レーシンググローブは使えば使うほど擦り切れる消耗品であり、FIA公認モデルは操作性やフィット感を優先しており生地が薄く、一般的なグローブに比べ寿命が短いというのも常識だ。なので初めから競技への参戦を見据えている人は別として、趣味としてのサーキット走行ならそこそこ安価で耐久性に優れる、FIA非公認モデルのグローブから入るのが無難かもしれない。FIA非公認でも趣味のサーキットランには役立つものもある

 サイズはS/M/Lといった表記が目安にはなるものの、実際の寸法はメーカーによって微妙に異なっている。カタログやウェブサイトに掲載されているサイズチャートを参考にしたり、可能であれば実際の商品を試着したうえで購入するのがベスト。

 最後に交換するタイミングを解説したい。生地が擦り切れたり穴が空いてしまえば当然として、表面に貼ってある滑り止めのシリコンなどが消えたら、本来の性能は発揮できなくなったと判断し買い替えるべし。出費を惜しんでドライビングに支障をきたしたり自分の身を危険に晒すより、消耗の激しさはたっぷり走り込んだ勲章と考えて早めの新調を心がけよう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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