ハコ車に比べてリーズナブルに多くの経験が積める
ここ最近、国産スポーツカーの中古車価格が以上に高い。以前から高騰しているスカイラインGT-Rは別として、ホンダ・シビック、日産シルビア、マツダ・ロードスター、さらにはホンダ・インテグラ、スバル・インプレッサ、三菱ランサーエボリューション、トヨタMR2も価格高騰中。さらにマツダRX-7(FD3S)なんてメチャクチャ高い。
レジェンドドライバーのガンさんこと黒沢元治さんは、「スポーツドライビングを語るには、まず最低でもサーキットを500ラップ以上走ってからだ」とおっしゃっていた。しかし、高価なクルマでメンテナンスをしながら、遠方のサーキットに出かけて、通算500ラップ以上の経験を積むのはなかなか骨の折れること……。
レーシングカートは小さなフォーミュラカー
そこで提案したいのが、レンタルカートだ。F1ドライバーのほとんどが、レーシングカートからキャリアをスタートさせていることはよく知られている。体感速度300km/h、最大G=2G以上といわれるレーシングカートは、まさに小さなフォーミュラカー。
かつては本格的なレーシングカートというと、個人で車体を所有し、チームにも所属して専用コースに持ち込み、練習を重ねてレースに参戦というのが一般的だった。だが最近は郊外だけでなく都市部でも本格的なカートをレンタルできるところが増えている。
レンタルカートの魅力は手ぶらで行けること
例えば東京23区内にある「シティカート」では、30分/4500円~で乗り放題というプランがある。ヘルメットやグローブも無料で借りることができ、手ぶらで走りに行くことができるのが魅力。
また、関東のカートコースの名門、新東京サーキットでも同じようなプランがあり、さらに6名以上集まれば、貸し切りでエンジョイカートレースも楽しめる。内容も本格的で、練習→予選→決勝レース→表彰式までセットとなり、ひとり7000円~とリーズナブル。もっと本格的なチャレンジカップや、4時間耐久レースなどにもレンタルカートで参戦できる。
利用頻度が高いならレーシングギアを揃えて参加するのもアリ
レンタルとはいえ、ヘルメットやレーシングスーツ、グローブ、レーシングシューズ、セッティングツールは自前で用意して、熱心に取り組んでいるドライバーも少なくない。ドライビングスキルやレースの駆け引きを学ぶにはもってこいの環境なのだ。
モータースポーツビギナーはもちろん、それなりのキャリアがある人でも、あらためてレーシングカートで走り込むと発見も多く、ハマること間違いなし!
何事もスキルアップの要諦は数をかけること。根気と努力のみが凡人を非凡にするただひとつの道といわれるが、レンタルカートなら楽しみながら、しかもリーズナブルに多くの経験が積めるはず。