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「Tシャツ」「短パン」だけではダメな場合も! 夏キャンプを快適に過ごすために注意すべきポイントとは

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: 写真AC/Auto Messe Web

荷物の置き方や設置の向きでも快適性は変わる

 逆に標高の低いキャンプ場ではと考えたとき、安眠・快眠対策が必要になります。熱帯夜でのテント泊は寝苦しく、熱中症を起こすこともあるので注意しましょう。テント泊をするときにはテントの構造をしっかりと把握し、空気が通るベンチュレーション部分を荷物で塞いでいないか、防虫ネットを閉めた窓部分がしっかりと開いているかを確認し、テント内に熱が溜まらないように心掛けてください。テントを張る場合には風が抜ける方向にテントを張ることで、室内の温度が大きく変わることも覚えておきましょう。

テントを張るイメージ 夏キャンのテント泊を快適に送るには、キャンプ用品のセレクトも重要になります。テントは開口部が大きいもの、ネット構造の窓やベンチレーションを持つ通気性に優れたテントを選んで下さい。また、熱を持った地面に寝るのではなく、一段高い位置に就寝できるコットを使うのも賢い方法です。

 さらには快眠をサポートする、通気性に優れたブランケットや冷感マットも効果的。シュラフを使う場合にはタグに表示されている「快適睡眠温度域」や「下限温度」の表示をしっかりと確認し、冬場とは逆に対応温度の低いモノを使いましょう。形状としておすすめなのは封筒型と呼ばれるもので、サイドのファスナーを大きく開ければ内部の熱を放出することで温度を簡単に調節することができます。

シュラフ

電化製品などをうまく使うことも大事

 夏キャンではテント泊とは別にハンモック型のテントもおすすめです。ハンモックを吊るせる木がない場所では専用の台(ベースフレーム)が必要になりますが、地上から離れた位置に就寝スペースを作ることで快適な睡眠を得ることができます。防虫対策としてネットが装備されているものであれば虫除けと涼しさが両立でき、夏キャンに最適なアイテムとして人気が高まっています。

 最近ではポータブル電源を使い、サーキュレーターや冷風扇で室内の温度を下げるのもスタンダードになっています。自宅で扇風機を使うように空気を撹拌し、風によって体温やテント内、車内(車中泊の場合)の温度を下げることで快適を得る。キャンプに電化製品を用いるのは邪道というのは昔の話。今は快適性を優先したハイブリッドキャンプが当たり前の時代になっているのです。

ポータブル電源 キャンプ人気が高まるサマーシーズンは、「快適性」を重視した道具選びが楽しい思い出を作る重要なカギ。オールシーズンに活躍するアイテムではなく、季節に特化したアイテム選びと知恵と工夫が夏キャンには必要になります。もちろん、脱水や熱中症にも気を配り、就寝前に水分を補給しておくことも忘れずに。

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