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「加速」と「サウンド」が気持ちいい! 電子制御じゃ味わえない「キャブレター」の魅力とは

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web

手間も費用もかかるがインジェクションにはない魅力がある

 見方を変えれば、インジェクション車は全域ソコソコのピックアップで乗りやすいのに対し、キャブはスイートスポットが狭いがゆえに、その狭いツボにはまったときの加速感が特別に感じられるという可能性もある。自分であれこれいじれて、エンジンルームの見た目もスッキリかつメカニカルな感じになるキャブには、なんともいえない魅力があるのだ。

キャブレターの装着イメージ(レース仕様)

 実際、インジェクションが当たり前の時代になっても、初代のロードスター(NA)などは、わざわざキャブ仕様にするオーナーも多かったし、キットなども出まわっていた。いまはソレックスやウェーバーなども新品では入手できなくなってしまったが、ケイヒンのFCRやミクニのTMRなど、バイク用のレーシングキャブを流用するなどの方法はある。

 費用も4気筒用で20万円以上したり、排出ガス検査を取りなおさないと車検が通らなかったりコストもかかるが、ハマる人にはハマるはず!? 電子制御スロットルの何ともいえない間接的なフィーリングに違和感がある人などは、キャブ車のダイレクト感の虜になるかもしれない……。

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  • キャブレターの装着イメージ(レース仕様)
  • セッティングの様子
  • キャブレターのイメージ
  • ソレックスのキャブレター
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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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