番外編 フォルクスワーゲン up! GTI
フォルクスワーゲンの「GTI」シリーズに属する末っ子で、つい昨年まで新車販売されていた超コンパクトのホットハッチ。こちらは売れ方が厳しかったというよりも、日本への割り当てが限定600台と数が少なかったもの。
エンジンは排気量1.0Lの3気筒ターボで116ps。その数字だけを見ると「非力」と思うかもしれないが、わずか1tの軽量ボディにこのくらいのパワーは速すぎず遅すぎずのちょうどいいところ。持て余すことなく気軽にアクセル全開を味わえるのが楽しいのだ。 6速MTのギヤレシオは低めで、シフトチェンジを繰り返しつつパワーを引き出しながらタイトな峠道を走る時の楽しさと言ったら、高出力車では味わえないもの。今ならまだ、程度のいい中古車に巡り合える可能性が高い。
まとめ:ルノーの「R.S.」シリーズもおすすめ
ところで、それなりに数が出たので本稿のテーマである「売れなかったけど」に該当しないからリストに入れてはいないけれども、ルノーの「メガーヌR.S.」や「ルーテシアR.S.」も素晴らしいホットハッチである。両車とも、コーナリングの楽しさと言ったら下手なスーパーカーよりも上かもしれない。