販売台数でもカスタムでも少数派になりつつある乗用Kセダンにクローズアップ!
現在の軽自動車カスタマイズはハイトワゴン(1.5BOX)が人気の中心。さらにジムニーのヒットをきっかけとしたSUVテイストのリフトアップや軽トラがマーケットを賑わせている。だが、かつて主流であった乗用セダン(2BOXハッチ)は、スポーツハッチのアルトワークスが現行車で唯一気をはいている程度。
その流れは「KING OF K-CAR Meeting」でも変わらなかったが、今回は希少車狙いではなく、センス良くまとまったアルト・ラパンにスポットを当てる!
マスクをしたような顔のロケバニフェイスでノーマルのイメージが激変!
少数派のセダンのなかで、いまもなお根強い人気を持っているのが初代ダイハツ・ミラジーノと初代スズキ・アルトラパン(以下ラパン)。ともに古き良き時代のノスタルジーなテイストで人気を集めた。ただし、
ロケットバニーのエアロは車高を下げるとすぐに擦るので、シャコタンでどこでも走れるように短縮加工。自身のライフスタイルに合わせたモディファイを施している。
チタンカラーの大径テールと技ありコーデで落ち着きあるボディに彩りを添える
丸目のフロントグリルはスポーツ仕様のSS用。ただし、ブラックアウトするとともにJDMカスタムで人気のラッピングシート「ステッカーボム」の白黒を上下にさりげなくあしらうことで、落ち着きのあるフェイスに華やかさを添える。一見オリジナルに見えるウィンカーレンズも、じつはスズキのスペーシア用。このあたりはワン&オンリーなラパンの世界でさりげなく違いをアピールするツウ好みの仕立てだ。
サイドとリヤアンダーはKLC製。フロント同様にバンパーの一部/各ドアノブ/コンビランプカバーをブラックアウトすることで、全体のデザインイメージを統一している。
マフラーはノーマルがベースだが、エンド部分のみチタン風のヒートグラデーション処理が施された2本出しに変更。Kカーとは思えない太目のパイプ径でリヤビューの迫力も満点だ。ボディは3代目ラパンのフォーンベージュメタリックに全塗装した。
足もとは懐かしのSSRメッシュをセットし、クラシカルなテイストでまとめている。ちなみにルーフキャリアの装着はセダン系では定番ドレスアップだ。
目の覚めるようなブルーとアートなシートを絶妙なバランスでコーデ!
インテリアはエクステリアとは真逆で、かなりポップで賑やか印象。青い海をイメージした日産マーチのボディカラーであるカリブブルーと、グリルとキャリアと同じデザインのステッカーボム風シートをミックスコーデ。
「内装はイベントの4日前になんとか完成しました。ドアトリムにBRIDE柄をあしらったり、ルーフトリムを墨汁で染めたりと自己流でモディファイを楽しんでいます。10年間所有していますが、まったく飽きませんね」と語る。
外装はシック、内装はカラフル。ONとOFFを融合させたような唯我独尊スタイルで自分らしさを演出するオーナーのTさん。答えと正解がないからこそ、カスタムは面白い。