アフターパーツのマフラー交換でノスタルジックサウンドも
そんななか、スバルファンの間がざわついたのが、2020年に登場した2代目レヴォーグだ。搭載されるCB18エンジンは、完全新設計で環境にも配慮しつつ1.8Lで300N・mという強大なトルクを発生させる直噴ターボエンジンだが、注目はエキゾーストが不等長となっているところ。
従来はエンジンから4本出ていた排気をひとつにまとめるエキゾーストマニホールドだったが、CB18エンジンは、なんとエンジン内部で2本の排気をひとつにまとめ、エキゾーストマニホールドは4気筒でありながら2本を1本にまとめるだけの形状となっている。これはターボチャージャーまでの排気経路を最短とすることでタービンの効率をあげようというのが目的だ。 とはいえノーマルの状態ではあの独特な音は聞こえてこない。しかし、続々とリリースされるアフターパーツのマフラーへ交換すると、不等長サウンドが聞けるものも存在する。 当時の音とは若干異なるものの、90年代のスバル車を良く知る人にとっては懐かしいビートを奏でる新型レヴォーグに親近感すら覚える。アフターパーツメーカーによって、あの「ドコドコ音」を強調するものから、極力抑えるものまで音質や音量以外の違いがあるのも興味深い。 ちなみに新型レヴォーグと同じCB18エンジンを搭載する現行型フォレスターSPORTも、同じように不等長となっている。今再び復活したあのサウンド。スポーツマフラーで強調された音を街なかで耳にする日も間近だ。