ほどよくスポーティなホンダ車が楽しい
ホンダNSXの生産終了のアナウンスとともに、最終限定モデルである「タイプS」が発表されました。スポーツモデルと言えば「タイプR」の名前を冠するイメージが強いですが、足まわりがハード過ぎて日常使用にはちょっと……という辛口なモデルも多いです。対するタイプSは言わば中辛といった感じで、気持ちよくワインディングを走れるモデルが多く存在します。今回はそんなホンダの歴代タイプSをピックアップして振り返っていきましょう。
NSXタイプS(初代)/事実上タイプRより辛口のZEROも
先代モデルとなる初代NSXにもタイプSはラインアップされていました。1997年のマイナーチェンジでホンダはNSXを3.
アコードタイプS/7、8代目に設定された
アコードタイプSは7代目と8代目モデルにラインアップされていました。7代目にラインアップされていたタイプSはモデルライフの末期に追加されました。同車種にラインアップされていたスポーツグレードEuro Rを思わせるエアロパーツと、17インチの扁平タイヤでルックスはスポーティに。
パワートレインはそれまでラインアップになかった200psを発生する2.4Lエンジンを搭載し、マニュアルモード付オートマチックであるSマチック(5速)との組み合わせで軽快な加速を実現。
8代目にラインアップされていたタイプSはマイナーチェンジ時に登場。専用セッティングのサスペンションと大型化したブレーキ、専用のエアロパーツなどを装備。このタイプSはスポーティというより、上級グレードという位置づけでした。
インテグラタイプS/ほどよくスポーティなクーペ
2021年現在最後のインテグラとなっている4代目。この4代目に2004年のマイナーチェンジでそれまでのiSと変わる形で設定されたのがタイプSでした。
インテグラタイプSは同時期にラインアップされていたインテグラタイプRの陰に隠れがちなグレードです。しかし、充実した装備と過激すぎない程よくスポーティな出で立ちを持っていて、日本市場におけるホンダのスペシャリティクーペの最期の血統を持ったモデルとも言える存在です。
プレリュードタイプS/走りもイケたデートカー
ハイソカーブームの時代に大ヒットを記録したプレリュード。そのプレリュードの最終モデルとなった5代目モデルにタイプSはラインアップされていました。
S2000タイプS/ド派手なエアロが話題に
ホンダ久々のFRスポーツとしてデビューしたS2000。タイトな室内空間に9000rpmまで回るエンジン(初期型)を搭載したこのモデル自体が、すでに中辛の域を超えているとも言えます。そんなS2000にタイプSが加わったのは、S2000最後の改良と言える2007年の一部改良でのことでした。