クルマをドレスアップする定番の「ハンドルカバー」
昔からクルマの内装ドレスアップで定番なのが「ハンドルカバー」だ。とくに、最近はシンプル系やスポーティ系、かわいい系や高級志向まで、デザインやタイプが豊富で、自分の好みや愛車の雰囲気に合わせやすい。また、ハンドル交換に比べると価格もリーズナブルだから、気軽に装着できるのも魅力だ。
ここでは、そんなハンドルカバーにスポットを当て、おもにどんなタイプがあり、素材やデザインによる選び方のコツや注意点などを紹介する。
ハンドルカバーのメリットとは
ハンドルカバーは、前述のとおり、ハンドルまわりのデザインなどを気軽にドレスアップできるのがメリットだ。価格帯も1000円台からあり、高くても5000円前後で購入できるタイプが多く、かなりリーズナブルだ。装着も楽なものが多く、一度装着しても雰囲気を変えるなどで別のタイプに変更することが容易。いくつかのタイプを持っていて、その日の気分や目的などに合ったものを装着するといったことも可能だ。 また、純正ハンドルが滑りやすいと思っている人であれば、素材や加工によっては滑りにくくできる。純正は細すぎて握りにくいと感じているならば、太めのカバーを装着すれば、ハンドルの操作性を向上させることもできる。
さらにカバーをすることで、手垢や日光などによるハンドルの劣化もある程度は抑えることが可能だ。隙間にゴミなどが溜まるが、たまに外して掃除するだけで純正ハンドルを比較的きれいに保てる。
愛車に効果あるデザインで選ぼう
ハンドルカバーを選ぶ際に、もっとも重要なのがデザイン。愛車の内装にマッチしていることはもちろん、装着することでどんな雰囲気や効果を演出したいのかで変わってくるからだ。
1:シンプル系
あまりゴテゴテしたデザインは好きでないとか、純正の内装に合わせたいというならば、シンプル系がいい。ブラックや濃いブラウンなどの単一カラーもありだ。表面の加工もあまりないタイプならば、落ち着いた雰囲気が出せるし、純正ハンドルや周囲の色とマッチしていれば後付け感も出にくい。 最近人気のSUVタイプやセダンなどは、内装のシートやインパネなどにレザーを使うなどで高級感を演出したモデルも多い。だが、ハンドルカバーもレザーや合成皮革のシンプルなタイプを選べば、純正に負けず、さりげないおしゃれを演出できる。
2:スポーティ系
メッシュやパンチング加工、カーボン柄などをあしらった仕様なら、スポーティな雰囲気に変身。メッシュ系は、通気性がよく、手汗をかいてもべたつかないなどのメリットもある。 また、高級スポーツカーをイメージするなら、ブラック系の本革や合成皮革に赤いステッチなどが入った仕様などもいい。レザー素材のカバーなら滑りにくいし、なかでも合成皮革であれば、価格がリーズナブルなことも魅力だ。
ほかにも、スポーティ系ではMOMOやSPARCOなど、モータースポーツ系の有名ブランドが出しているものもあり、愛車にレーシーな雰囲気を出すには最適だ。
3:ラグジュアリー系
より高級感を演出するなら、本革素材などに細かいステッチを施したタイプなどもある。ブラックレザーにレッドやブルーなどの細かい糸を編み込んだ仕様は、シックでさりげないラグジュアリー感を演出する。また、グリップ部のレザーにメッシュ加工を施したものなどもあり、手が滑りにくいなどの効果も期待できる。
4:キャラ・ポップ系
明るくポップなイメージを出すなら、有名アニメなどのキャラが入ったものや、パステル系カラーのアイテムなどもある。
また、地方のマイルドヤンキー系女子などに昔から人気が高いのは、低反発ウレタンやファー素材などを使ったタイプだ。触り心地がフワフワしているため、手が疲れにくく、色もピンクやブルーなど女子ウケするものが多い。さらに、最近は、タータンチェック柄など、大人の女性向けアイテムなどもあり、このジャンルには、まさに百花繚乱のデザインがある。
5:クラシック・アンティーク系
合成皮革などに、ウッド調の柄やカラーをあしらったクラシカルなデザインものもある。ウッド部分の柄にも、ブラックやブラウンなどさまざまな色があり、愛車に旧車風のスタイルを演出するにはもってこいだ。かと思えば、旧車そのものにもうまく使えるカバーもある。 また、なかにはデニム素材などを使うことで、アンティークな雰囲気などを醸し出すタイプもある。最近は、シートカバーにもデニム調のタイプがあるから、シートとハンドルを合わせると、愛車の内装をより70年代風スタイルに演出することが可能だ。