追い上げの矢先にマシントラブル発生
アメリカで人気のカーレース「NASCAR(ナスカー)」。その3大カテゴリー、「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「CampingWorld Truck(トラック)」のうちのひとつである、トラックシリーズに長年参戦している「HATTORI RACING ENTERPRISES(HRE)」。トラックシリーズ以外に2019年から「GR SUPRA」でエクスフィニティシリーズへスポット参戦を開始している。シリーズ第15、16戦に続いて、インディアナポリスでの第21戦に参戦する。ドライバーはこのHREからトラックシリーズのドライバーでもあるオースティン・ヒル選手でこれに挑んだ。
伝統のサーキットでスポット参戦し予選は28位
エクスフィニティ第21戦の舞台となるのは、インディアナ州にあるインディアナポリス・モータースピードウェイ。世界でもっとも古いレースである「Indianapolis 500 Mile Race」でお馴染みの、1周2.5マイルのオーバルコースを持つサーキット。今回のエクスフィニティ第21戦「PENSOIL 150 AT THE BRICKYARD」では、そのオーバルの一部を使用しながらインフィールドエリアを組み合わせた1周2.439マイル(3.92km)のロードコースで開催となる。
リタイアの原因は無念のマシントラブル……
その予選から6時間後となる午後4時にレースはスタートし、HREの「#61 AISIN TOYOTA GR SUPRA」はまずは20周の第1ステージのチェッカーを目指す。レースは序盤から接触やスピンも多発しクラッシュも発生。ヒル選手も他車と接触したものの、間一髪でクラッシュを免れポジションを19番手までアップする。
しかし、多重クラッシュしたマシンの破片上を走行したため、左リヤタイヤに発生したスローパンクチャーの影響からペースが下がり27番手にまで後退してしまう。16周目にこの日2回目のイエローコーションが出されたところで、チームはピットインを指示。給油と4本のタイヤ交換を施し、残り1周で61号車はレースに戻って、第1ステージは26番手でチェッカーを受ける。チームはさらなるマシン調整を加えるために、このステージブレイクでもピットインを指示。給油とともに、セッティング変更を施して25番手から第2ステージへと向かう。
しかし28周目、最終コーナーに向かうオーバルセクションの進入でマシンから白煙が上がり、コース上に61号車は停まってしまう。これが原因でイエローコーションが出され、レッカーに牽引されピットに戻された61号車だったが、その修復は叶わずここで無念のリタイヤとなった。
チームは、翌週の金曜日にセントルイスでトラックシリーズのプレイオフがスタート。さらに翌土曜日はミシガンでエクスフィニティシリーズのダブルヘッダー参戦の予定となっている。