お座敷スタイルならゴロンと寝転がれるので就寝スペースが嵩張らず
よく似たものに「土間スタイル」があるが、これは大型テントのインナーを使わず地面むき出しで、コットに眠る方法。どちらも昼寝中の子どもをチェックしやすいが、テント内に家族分のコットを置く必要があり手狭になることも。
「お座敷スタイル」なら寝室はもちろんリビングでも昼寝させておける。ソロキャンプであればほかの人が移動するスペースを確保しなくていいので、そのままゴロンと寝転んでも文句を言われることはない。 また、秋冬キャンプではブランケットがマストアイテムとなるが、ブランケットの裾がドロドロの地面に付着しないように気遣う必要がない。さらにはAC電源サイトなら電気毛布を敷いて寒さとは無縁のリビングを作れる。
お座敷スタイルのデメリットは火器の使用は結局外で行うこと
もちろんデメリットもある。テント内で火器が使えないためキッチンスペースはテントの外。料理をするのはもちろん、湯を沸かすときもいちいち靴を履かなくてはならない。当然、焚き火もリビングの外だ。地面のコンディションによっては、焚き火を囲むためにチェアを外に出したらひどく汚れることも考えられる。かといって室内用と室外用のチェアを用意すると荷物が増える。 それに地面の対策をちゃんと施しておかないと「痛くて冷たい」なんてこともある。ソファのある自宅リビングであっても、ソファの前に座ってくつろぐのが日本人の習性だ。デメリットを理解し、対策をとっておけば「お座敷スタイル」はこれ以上ないくつろぎ空間となる。