キャビンを構成するパネルがすべて完成
パネル同士の突き合わせに木工ビスケット用のビットを利用する方法です。突き合わせる面の同じ位置にビスケット用ビットで切り込みを入れます。ビット型のベニヤ板の半分を台形にカットしておいて、片側の半分だけ接着します。これで上下のパネルがズレずにしっかりと噛み合います。ルーフは3枚のパネルを並べ、さきほど載せた桟の上にフタをするような形でかぶせます。パネルの合わせ目にはアルミのC型チャンネル材を上下に組み合うような形に設置して、雨樋の役割を持たせておきます。ルーフを先に決めておきたいので、ルーフのベニヤ板を屋根用塗料で厚塗りします。パネルの縁には白い樹脂のL字アングル材を目地シールで接着します。豪雨を想定したシャワー攻撃で雨漏りのチェックをしました。結果は上々、塗料は水を弾き、パネルの合わせ目に流れ込んだ水はきれいに排水されています。持ち上げたトノカバーとキャビンを接合するパネルは少し複雑な形で面倒ですが、すき間なく建て付けできました。ルーフの先端を塞いだらキャビンを構成するすべてのパネルが完成です。この先端部の下側のすき間は塞がずに換気口としました。メッシュ生地を網戸代わりとして、布カーテンで換気調整をします。
キャビンの外装の塗装と細かい作業
当初の計画どおりにこれらすべてがマー坊の狭い荷台に収まるのか試してみましょう。積み込みの順番を何回もやり直し、ギリギリセーフでなんとかトノカバーを閉めることができました。冷や汗ものです。トノカバーの裏が銀シート貼りのままだと、キャビンの室内には似つかわしくないのでベニヤ板に張り替えて白く塗装しておきます。トノカバーの剛性もアップしました。各パネルの室内側には薄いベニヤを張ってからクロス仕上げにしようなどと思っていましたが、その厚さが増すだけでも荷台に収まらなくなること必至なので省略して、白い塗装だけにしておきます。ここも宿題ですね。少し派手めの青いパンチカーペットを敷き詰めたら、約100cm×200cmの床が完成です。壁パネルが出揃ったので、晴れ間を見計らってキャビン外装の塗装です。面やチリが正確に合っていない部分も多くあるので、白のベタ塗りなどは避けることにしました。塗っていて楽しそうということもありますが、迷彩色に決定です。チョークで線を引き、薄い色から濃い色へと塗り進めます。ローラーの塗りムラのある輪郭がいい味を出してくれます。外での塗装作業のお約束というか、あと少しで乾燥するというところで急に雨がポツポツと降り出しました。塗装していると、いいところで枯れ葉が落ちたり、羽虫がくっついたり、アリが歩いたりするのでポケットにはピンセットを忍ばせていますが、雨には降参です。