究極のバブル方式と言える「車中泊キャンプ」がいま大人気!
エアロゾル感染で人流のある場所では、防御策がほぼゼロになったといえる変異株の猛威。これを防ぐには、もはや、地球上においても宇宙飛行士のような装備がないとダメなのでしょうか? 夏の終わりにピークアウトを迎えるとはいえ(期待ですが)、防護服のないわれわれには、最良のコロナ対策は極力他人との接触を避けること。そこで、究極のバブル方式「車中泊キャンプ」に再注目してみました。
オリンピックでも話題になった「バブル方式」とは?
バブル方式とは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止策のひとつで、簡単に言うと、国際的なスポーツ大会などで、選手や運営関係者をまるで泡(バブル)の膜でとり囲むように、内部と外部を遮断するよう隔離し外部と接触させない方式です。具体的には、幾重にも実施されたPCR検査に加え、厳しい移動制限・行動制限で、「ホテルと練習会場・会場以外には原則移動できない」などでした。 その点、ある意味、「車中泊キャンプ」は『走るソーシャルディスタンス』。すでに行動範囲が外界と隔離されているので、ある意味、究極のバブル方式と言えるかもしれません。
すでに実施されている? 究極のバブル方式「車中泊キャンプ」
JRVA(一般社団法人日本RV協会)がキャンピングカーユーザーや業界の動向を調査し、多くの方に情報を知っていただくために発行している「キャンピングカー白書」の最新版(2021年6月)の調査結果でも、この「バブル方式車中泊キャンプ」の傾向がみられます。
調査では、キャンピングカーをレジャー用途で利用している人は不要不急の外出は控えるようにしなければならず、コロナ禍で旅行自体を諦めて「旅行を計画しなくなった」という方が多かったようです。その一方で、「近隣エリアを目的地にするようになった」「3密を避ける場所を目的地にするようになった」という意見も多くみられ、「走るソーシャルディスタンス」の車中泊だからこそ、制限された環境下でも、 車中泊ならではのクルマ旅を楽しんでいたことが伺えます。
確かに公共交通機関を使うよりも、キャンピングカーなどの車中泊車を使って「いつメン(いつものメンバー)」で移動する方が、「うつさない・うつされない」確率は高いですから、まさに車中泊ならではの旅ができるわけです。つまり、活動が制限された一方で、すでに多くの方が、走るバブル方式とも言える車中泊ならではの旅を楽しんでいたようです。
コロナも災害にも有利な究極のバブル方式「車中泊キャンプ」
白書のほかの調査では、レジャー用途で利用されることが多いキャンピングカーが、いざ、災害が起こってしまったとき、その特性が役に立つという興味深い結果が出ています。「キャンピングカーは災害時に活躍すると思うか?」という問いには、なんと99.2%の方が「はい」と答えています。
これはキャンピングカーには生活するための設備が整っており、防災シェルターとしての空間を確保できることや、現代のライフラインとも言える電源が確保できていることも大きなポイントだと思われます。いわゆるひとつの災害とも言えるコロナ禍でバブル方式のように隔離されても、通常の生活ができるのですから安心というわけです。