注目は進化したハイブリッドシステムだけじゃない!
先日、およそ10年振りのフルモデルチェンジを果たし、2世代目へと進化したトヨタ・アクア。TNGAプラットフォームの採用による全体的な性能の底上げや、バイポーラ式ニッケル水素電池を世界で初めて採用する(Bグレードを除く)など、一気に最新のメカニズムを導入したことでも話題となっている。
悪路での安心感を高める4WD「E-Four」の設定
第一のポイントとして、新型アクアには電気式4WDシステムである「E-Four」が設定されたという点だ。先代アクアは全車2WDのみの設定で4WDは用意されることはなかったが、新型ではリヤをモーターで駆動させるE-Fourが新たに加わった。
さすがにドロドロの沼地のような悪路を、ガンガン進むような4WDではない。しかし、舗装路ではない路面を走行することも多いアウトドアレジャーでは、後輪も駆動するという点は大きな安心感につながるポイントと言えるだろう。
ラゲッジの実用度を高める「アジャスタブルデッキボード」
また、先代同様の美点としては、ラゲッジスペースを効率的に使うことができるアジャスタブルデッキボードが設定されているという点。通常の状態だと、リヤシートを倒したときに荷室との大きな段差ができてしまう。だが、このボードを装着することで、荷室からリヤシート部までほぼフラットな空間を作り上げることができる。
さらにラゲッジ後端の段差も極小になるため、荷物の出し入れのしやすさが向上する点も嬉しいポイント。もちろんデッキボードの下にも空間ができるため、荷室をより有効に使うことができる。さらに4WD車を選択すると、このアジャスタブルデッキボードが標準装備となる点もありがたいところだ(2WD車はディーラーオプション)。
「AC100V/1500W」のアクセサリーコンセント
そしてもっとも大きなポイントが、AC100V/1500Wのアクセサリーコンセントと給電システムが全車標準装備となる点だろう。1500Wといえば電気ポットや電子レンジなども動かすことが可能で(一部電化製品は正常に動作しない場合もあり)、アウトドアレジャーでの利便性が格段に高まる。
なお、新型アクアの給電能力はガソリン満タン状態で約5日間という強力なもの。そのためアウトドアレジャーだけでなく、有事の際にも心強い1台となることは間違いない。
このようにアウトドアレジャーを楽しむ上でも、有効な装備を多く備える新型アクア。もちろん日常の取り回しのよさや燃費性能は、先代から引き続き折り紙付きなので、アウトドアレジャー以外のシーンでも活躍してくれることだろう。