CT110ハンターカブのリヤスプロケットを交換してみた
イラストレーターでDIYが大好きな阿部忠雄さんが、26年所有するホンダCT110 ハンターカブ。キャンプツーリングの相棒として、自分好みにカスタマイズを続けている。そんな阿部さんがこれまでいじってきたなかで、「これはオススメ!」なモディファイをお伝えしよう。今回は、加速や燃費にダイレクトに影響する「リヤスプロケット」について!
純正リヤスプロケットは山道を走る分にはいいけれど
ハンターカブには新車の状態で、歯数45Tという少し直径が大きめのリヤスプロケットが装着されています。山道を走るには力強くていいのですが、一般道で交通の流れに乗って走るときは、エンジンをフル回転させ続ける必要があり精神的に疲れてしまいます。トップの4速の上にもうひとつ5速があれば言うことなしなのですが、現状では遠出する気にはなれませんでした。
フロントスプロケットの歯数を15Tから16Tに変更すれば少しは改善されそうですが、このバイクには副変速機が装備されていて、フロントは特殊な形の15Tスプロケットで固定されてしまっているのです。少し副変速機の動きを見てみましょう。切り替えレバーを通常走行のH(ハイ)から、L(ロー)に動かすことで内部のギヤの噛み合わせがチェンジし、この奥にあるフロントスプロケットの回転数が遅くなります。遅くなった分、登坂力が増加する仕組みです。スピードメーターには、ハイとローの守備範囲が矢印で表示されています。ハイだと4速では90km/hまで矢印が届いていますが、ローになると45km/hまでになっています。というワケでもう少し楽にスピードが出せるようにするには、リヤのスプロケットの交換オンリーとなるのです。