日本を代表するレジェンドドライバーはなぜエスティマを愛するのか
日本人初のル・マン24時間総合優勝を成し遂げた、日本のモータースポーツ界を代表するレジェンドドライバーである関谷正徳さん。そんな関谷さんが長年愛車として所有し続けているのがトヨタ・エスティマである。なぜエスティマなのか? その理由を本人に直接聞いてみた。
エスティマ歴は約30年
関谷さんの愛車と言えば長年エスティマを乗り続けていますが、エスティマオーナーになってから何年経ちましたか?
「初代エスティマが出てからずっとだからもう30年位になるかな、今のエスティマで8台目になるよ、サーキットへの移動からゴルフまで、色んな場面で使っているからエスティマだけで年間3万km位は走るよ」
「開発コンセプトを聞いて、トヨタの北海道のテストコースで試作車のエスティマを見たときに『このクルマだ!』と思ったね」
エスティマは総合力が高い
「総合力が高いからだね。エスティマは3列シート車だから多くの荷物と人を乗せることができるんだけれども、ミニバンと呼ばれるジャンルの中では操縦安定性が優れていて、普通のセダンに近いと思う。とくに初代はミドシップレイアウトだったから、それを感じたね。エスティマは積載性と操縦安定性を高い次元で両立しているんだ」
「まずブレーキパッドをノーマルからエンドレス製のモノに変えてる。これはブレーキ性能が若干弱いと感じているからだね。普段はあまり不満を感じないけど、高速道路での減速時には不安があるんだ」
「じつはシートレールを知り合いのメカニックに頼んで加工してもらってあるんだ。だからノーマルよりも座面の角度をつけることができるようになっている。これはロングドライブをするときに、身体が疲れないドライビングポジションを取れるようにするために変更したんだ」
ほかに変更してあるポイントはあるんでしょうか?
「あったかなぁ……あ! タイヤサイズを変更してる。乗り心地を良くするために純正の55扁平から60扁平にしてエアボリュームを取ってるよ」
ガソリン車に乗れる限りエスティマは乗り続けていきたい
長年さまざまな仕事の「足」として関谷さんが愛用するエスティマ。そこには利便性というクルマ本来の使用目的を満たすと同時に、関谷さんがレーシングドライバーとして譲れないポイントにこだわった答えが現れていました。燃料電池車のMIRAIと御殿場市内の移動を主とするiQも所有している関谷さんですが、エスティマはガソリン車に乗ることが許される限り今後も使用していくとのこと。エスティマはこれからも関谷さんのライフワークを支えていくことでしょう。