軽量化に徹したエクステリアとインテリア
外観にも当然ながら専用パーツが多数備わっている。ボンネット、ルーフ、トランク、スポイラーは軽量なカーボン素材を採用し、リヤクオーターとバックウインドウはガラスではなく樹脂製となっており、軽量化にも余念がない。 そんなスパルタンな外見に対し、内装は専用のアルカンターラを使用したインストルメントパネルやメーターフード、レカロ製のバケットシートなどが備わり、メーターも専用のフォントが採用されるなどスペシャリティな雰囲気が漂う。 しかし、リヤシートが取り払われ2シーター化されたところをみると、やはり本籍はサーキットであることを静かに物語っていると言えるだろう。 ベース車の2倍以上の648万円という価格だけをみると、非常に高価にも思える86GRMNではあるが、ベース車から進化している部分を考えればむしろ安いと思えるほど。
当時、生産に携わったのは、あのレクサスLFAを手掛けた匠の工房であり、1日の生産台数はわずか2台だったという話を聞けば、納得できるはずだ。 このように、数多くの専用パーツがふんだんに盛り込まれた86GRMN。新型86にもこのモデルに匹敵するようなものが登場するのか、今から楽しみである。