ポイントランキングは6番手まで後退
「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」という3大カテゴリーを持つ、アメリカでもっとも人気のあるストックカーシリーズ「NASCAR(ナスカー)」。「HATTORI RACING ENTERPRISES(HRE)」は、その3大カテゴリーのうちのひとつであるトラックシリーズに長年参戦しているチーム。今季も好調にシーズンを進めてきて、プレイオフに進出している。
ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイで開催された「ラウンド・オブ10」
そのプレイオフの開幕を告げる「ラウンド・オブ10」は、イリノイ州・マディソンにあるワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイの1周1.25マイル(2.01km)のオーバルコースで開催となる。第1・2コーナーが11度、第3・4コーナーが9度、ストレート部分は3度とバンク角は浅く、左右コーナーの特性が異なるオーバルコースである。
今回のレースは、フリー走行、予選は行われず、決勝レースのみを実施するレースフォーマットとなり、決勝グリッドは前戦のレース結果からの抽選。HREの「#16 AISIN TOYOTA TUNDRA」はポールポジションからスタートを切ることとなった。
HRE16号車は第1ステージを8位フィニッシュ
ポールポジションからスタートしたHREの16号車はスピードが上がらず苦しい展開から始まった。3回のイエローコーションからのリスタートでの混戦で後退していき、55周目の第1ステージのチェッカーを8番手で受けた。
しかし、HREチームは、ヒル選手になんとかピットまでマシンを戻すよう無線で指示。地面に接した車体から火花を散らしながらピットまで戻った16号車をチームクルーは必死に修復し、5周遅れながら何とかレースに復帰させ120周目のリスタートを迎える。ヒル選手は、不安定な車両をコントロールし続けてここから残りの30周を走り切り、23位でチェッカーを受けた。