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ラクして何が悪い! ポータブル電源「BLUETTI AC200MAX」を使い倒した「楽チン車中泊」キャンプ術

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

昨今、猛威をふるう水害や地震などの非常用電源としても活躍

 AC200MAXの性能とパワーを持ってすれば、ポータブル電源はキャンプやレジャーだけでなく災害時のライフラインとしても大きく役立つことは間違いない。さらに別売の拡張バッテリー(B230/B300)を用意することで出力性能を大きくアップすることもでき、先にも述べたが最大8192Wh(AC200MAX+B300×2)まで容量を拡大することで安心感はさらにに向上する。

 台風や震災時の非常用電源としてAC200MAXは “家族を守る味方“になる!災害避難所

1泊2日の車中泊キャンプでAC200MAXの万能性を試す!

 今回、注目の大容量ポータブル電源「AC200MAX」の性能を試すべく、車中泊キャンプに挑戦した。電気を使った快適キャンプということもあり、愛用の焚き火台やBBQコンロ、バーナーたちは封印。相棒のルノー・カングーのラゲッジに主役のAC200MAXを積み込み、家電製品として使っている炊飯器/ホットプレート/コーヒーメーカー/小型冷蔵庫/冷風機(サーキュレーター)を持参した。ポータブル電源がある新しい車中泊キャンプスタイル

 果たして今回の車中泊は快適に過ごせるのだろうか? オートキャンプ場でサイトの設営を試みると、車中泊ということもありテントを設営する必要はなく、テーブルとホールディングチェアを置くだけで作業は終了。薪や炭の火起こしに汗を流すこともなく、各電化製品を接続するだけで準備は万端だ。ホットプレートで調理

 3合の米を研ぎ炊飯器のスイッチON。メスティンや飯盒で米を炊いていたのが嘘のようにご飯が炊きあがり、頃合いを図りながらホットプレートにステーキ肉、フランクフルト、野菜、味付け肉を乗せれば食材を焦がすことなく調理が完了した。AC200MAXとポータブル冷蔵庫 小型冷蔵庫で冷やしたビールをお供にテーブルに付けば、そこは自然に囲まれた上質なダイニングとなり、今まで苦労してきた原始的なキャンプとは別世界が広がっていく。

ポータブル電源があればノマドしながらのワーケーションもできる

 夕食を済ませた後、ルノー・カングーのセカンドシートを畳み、AC200MAXの電源を使いエアーポンプで膨らませたエアーマットに腰を据える。同じく電源を供給したパソコンを立ち上げ、サーキュレーターを作動させれば、車内は快適なオフィスへと姿を変え、木々のゆらぎを感じながら原稿を書き始める。

 リモートワークが日常的なものになったいま、狭い部屋でストレスを感じながら仕事をするよりもキャンプ地をオフィスにすることで、何百倍も集中することがでる。あぁ甘露甘露、珠玉の時間だ。サーキュレーターで快適な車中泊

 そして、月明かりの下で車中泊。サーキュレーターを作動させながらの車中泊を試みたが、驚くべきはAC200MAXの静粛性の優秀さだ。電源を使用している間もまったくと言ってよいほど静かなもので、冷却ファンや作動音は皆無に等しい。サーキュレーターの作動音の方が遥かに大きく、同製品と共に過ごす車内において違和感を覚えることはなかった。車内のDC12Vでカー充電が可能

 ちなみに付属のカーチャージケーブルを使うことでクルマからの充電も可能なので、連泊の車中泊旅で蓄電残量が心許なくなった場合でも、次の目的地に向けて移動途中にカー充電することで、長期間の車中泊旅でも安心して電気を使った快適車中泊旅を楽しむことができる。

慌ただしい朝がウソのよう……快適至極なエレクトリックキャンプ

 翌朝、炊飯器で保温された熱々のご飯で舌鼓を打ち、コーヒーメーカーで入れたモーニングコーヒーを楽しむ。通常のキャンプであれば火起こしやパーコレーターを使って慌ただしい朝を迎えるはずだが、電化製品に依存した近代キャンプの朝は快適そのものである。ポータブルコーヒーメーカー 撤収の時間を迎え、使った食器やホットプレートを洗い、テーブルとチェアを折り畳むだけで作業は終了。通常のキャンプでは1時間以上はかかる地獄の撤収作業が必要なく、自宅で朝食の片付けをする程度の気軽さでキャンプ地を後にすることができた。

 炊飯器/ホットプレート/小型冷蔵庫/コーヒーメーカー/パソコン/冷風機/LEDライト/スマホ(充電)/電子タバコ(充電)/MP3プレイヤー/Bluetoothスピーカーなどの電化製品を贅沢に使った、1泊2日の車中泊キャンプだったが、キャンプ終了時のAC200MAXには約55%程度の充電量が残っていた。タッチ式LCDパネル この余裕は大容量のポータブル電源だからこその恩恵なのだろうが、実際にキャンプでの使用を考えればこれほど頼もしいパートナーはほかにはない。唯一の難点は本体の重量が約28kgと重いことだが、バックパックでのキャンプとは違いクルマを使うオートキャンプでは大きな障害になることはない。

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