フォード・サンダーバード
こちらは失敗例といったら失礼だが、サンダーバードの歴史自体に幕を下ろすことになってしまったのが11代目。
初代の伸びやかなボディラインと、丸目&グリルをモチーフにして話題になったが、全体のシルエットが今ひとつなど、微妙な感じ。なくなってしまった理由としては2シーターオープンということもあるだろうが、やはり往年の古き良きアメ車感が弱かったか。
ランボルギーニ・カウンタック
最新のレトロ復活系が超ビッグネームのカウンタック。これまで紹介した論法でいうと、ただ似せたのではなく、イメージは踏襲しつつ、しっかりとアップデート。
ディテールはかなり作り込まれていて、うまくナサダクトやリヤランプまわりなどをモチーフにしている。ただ、ビッグネームすぎて、賛否両論巻き起こっているのは仕方がないかも。4億円、そして112台限定なので、チャンと作ってあれば失敗作にもならないだろう。
日産フェアレディZ
そして最後に検証するのが、次期フェアレディZだ。ただのレトロ復活ではなくて、最新のスタイルに初代のエッセンスを入れ込んでいる。
もともと日産デザインはこのパターンが得意で、2013年に発表したコンセプトカー、IDxは初代シルビアをモチーフにしつつ、510型ブルーバードのエッセンスを散りばめた秀作だった。この流れにフェアレディZもあるのは確実で、ここからさらにどう煮詰めていくかにはよるが、原点回帰モデルとして人気が出るのではないだろうか。