この記事をまとめると
■不慣れなことをして失敗
■気が付かずいつのまにかトラブルに……
■変な余裕が命取りに……
大丈夫だろうが思わぬ失敗につながったことも……
つねに環境や条件が変わる自然を相手に楽しむキャンプは「失敗を繰り返しながら上達する」と言われるだけに、どんな上級者でも失敗のひとつやふたつは経験済み。ここではキャンプの達人が体験した“やっちまった”失敗エピソードをご紹介します。
失敗その1:友人の結婚を祝うはずのキャンプに激震
(つめの甘い男さん談)
学生時代から付き合いのある友人の結婚が決まり、いつもの仲間が集まって「お祝いキャンプ」を催すことが決まりました。いつもなら安いビールで盛り上がるキャンプですが、今回は結婚の前祝いと言うこともあり、幹事である私は高級なシャンパンとワインを用意するサプライズを計画することに。プラスチックのコップを封印してしっかりとグラスを揃え、まずはシャンパンで乾杯。続いてかわいい奥さまの誕生年のビンテージワインを取り出した瞬間……ワインオープナーを忘れたことに気がついたのです。
オープナーを忘れたと自白した瞬間、盛り上がっていた空気は一変し仲間たちは右往左往。「ワインオープナーを持っていませんか?」とキャンプサイトを巡り、オープナーをお借りできたことでことなきを得ましたが、準備不足の自分に反省した苦い思いです。
失敗その2:MTBを楽しんだ帰り道に遭遇した地獄の瞬間
(悲劇のジャイアントさん談)
夫婦で楽しむキャンプを楽しむため、念願のMTB(マウンテンバイク)をお揃いで購入。キャンプ地での行動範囲も広がり、キャンプ場をベースに道の駅や美しい湖畔のサイクリングを満喫することができました。MTBを手に入れたことで、キャンプはより充実したものとなり妻も大喜び。その日は夫婦で20km以上も走り回り、専用のルーフラックにMTBを乗せて帰途に付いたのです。
帰り道、妻の「楽しかったけど疲れたね。帰ってから夕食を作るのが面倒だからご飯を食べて帰ろうよ」の提案に乗り、自宅近くのファミレスに寄ることに。そして、国道沿いのファミレスに入ろうとした瞬間「バキッ」という音と衝撃に驚いてクルマを止めると、入口に設置されていた高さ制限の鉄製のゲートにルーフに積んだMTBが直撃していたのです。フレームが曲がってしまった念願のMTBは残念なことに修理することができず廃車になりました。
失敗その3:お気に入りのアノラックが火の粉でボロボロに
(M.Nさん談)
昨年の冬、念願だった某有名アウトドアブランドのアノラック(寒冷地などで着用するフード付きアウター)をゲット。ネットやアウトドア専門店で色やサイズを調べ上げ、セールを狙って“清水の舞台から飛び降りる”気持ちで購入したのです。鏡の前で何度もコーディネートを確認し、春キャンプの準備は万端。そして、春の訪れを迎え仲間とのキャンプにいざ出陣です!
キャンプ場へと向かう途中に食材を手に入れ、地の食材を使った豪華なBBQは大盛況でした。大いに楽しんだ春キャンプでしたが、帰ってみると自慢のアノラックはポツポツと穴だらけ……。そうです、焚火の火の粉でナイロン製の生地が溶けてしまい、自慢のアノラックに無数の穴が開いてしまったのです。一度のBBQでダメージを受けたお気に入りの一着。もうタンスの奥から出ることはないでしょう。