マイナーチェンジごとに各部をアップデート
そこで1978年にフロントスポイラーとオーバーフェンダーを装着し、足もとに当時最新の超扁平タイヤを履かせたエボリューションモデルのカウンタック LP400Sを登場させ、さらに1982年にはエンジンの排気量を4754ccまで拡大したカウンタック LP500S(5000S)をデビューさせた。 カウンタック LP400S/500S(5000S)に採用された意匠は、カナダの石油王であり、F1グランプリの世界でも広く知られたウォルター・ウルフ氏のオーダーによって製作されたカウンタックをお手本としたものだったといわれている。
このウルフ・カウンタックことランボルギーニ カウンタック LP500S ウルフ・スペシャル ♯1は、かつて松田優作さんが出演した1979年公開のハードボイルド映画「蘇える金狼」に登場したことでも有名だ。
各部のアップデートにより、新たなカスタマーを獲得することに成功したカウンタックは、80年代も人気車のひとつとして注目される。1985年に排気量を5167ccに拡大し、エンジンヘッドを4バルブ化した5000QV(クワトロバルボーレ)に発展。さらにクライスラー傘下となった1988年には、ランボルギーニ社の創立25周年を記念したカウンタック最終型のアニバーサリーが登場した。 1990年に生産終了となったカウンタック・アニバーサリーは、後継モデルのディアブロにフラッグシップモデルの座を譲り、LP500を始祖とするカウンタックは伝説のスーパーカーへと昇華した。