この記事をまとめると
■昔のクルマのほうが良かったというファンは多い
■当時画期的だったモデルを7台厳選
■個性的なポイントと期待することを解説
革新的だった昔の印象が強すぎる!?
日産の次期フェアレディZが姿を現して話題になっているのはご存知の通り。話題の中心はやはりそのデザインで、新型ならではの先進感と、フロントまわりなどに初代フェアレディZの面影をうまく採り入れているが見る者の心に刺さっているからこそ、話題になっているのだろう。いわゆる原点回帰で、実際にそういう表現がされていることも多い。
実際、原点回帰と言うのは簡単だが、そもそも原点、つまり初代のころとは取り巻く環境やユーザーの趣向は異なっている。さらに、原点なんて知らないということもあり得るため、センスよくまとめるのは難しい。しかし、キャラが立った車名こそ、原点回帰してほしいと思うのは事実ではある。ぜひ原点回帰してほしいクルマをあげてみた。
日産スカイライン
フェアレディZと双璧となす、こちらも原点回帰してほしいクルマだ。GTセダンとしてのキャラクターは変わっていないが、デザインをもう少し強面だったりするといいかもしれない。正確には初代スカイラインではなく、ハコスカあたりに回帰してほしい。
ホンダ・シビック
北米がメインになっているから仕方がないのだろうが、初代のよく考えられた2ボックス感が復活してほしいところ。犬っぽいデザインしかりだし、CVCC的な最先端技術しかりだ。同様のことはアコードにも言えて、本来はシビックの兄貴分だっただけに、サイズやキャラ的に回帰してほしい。
日産シルビア
登場の噂が出ては消え……。でも、S13からS15のイメージを受け継ぎつつ、5ナンバーサイズぐらいのFRとして再登場してほしいという人は多いのではないだろうか。また、モーターショーに出たコンセプトカー、IDxは初代シルビアだけでなく、510型のブルーバードのエッセンスもプラスされて、原点回帰感たっぷりだっただけに、初代への回帰もありだろう。
トヨタ・スポーツ800(ヨタハチ)
2015年の第44回東京モーターショーに出品されて話題になったのが、S-FR。見てすぐにわかるように、ヨタハチをモチーフにしたもので、破綻なくアップデートした秀作だった。市販化も進められているとされたが、結局は凍結されてしまったのは残念なところ。86があるからいい、という判断だったのだろうか。
ホンダ・インサイト
ホンダの場合、飽きっぽいというか、代が変わるとガラリとデザインや内容が変わることがあるが、ここまでキャラ変したのは驚き。燃費に特化したエコ専用車から、大人向けのしっとりとしたセダンになるとは、誰が想像しただろうか。この場合、デザインなどではなく、コンセプト自体原点回帰して、燃費やエコに特化した、ホンダらしいマシンで再登場してほしい。
トヨタRAV4
今のRAV4を否定する気は毛頭ないけど、たまに初代が懐かしいときがある。チョロQみたいなずんぐりむっくりで、寸詰まり。トレッドとホイールベースがほぼ一緒という、ランチアストラトスにも通じる、ユニークなスペック。そもそもスターレットベースゆえ、とても小さかった。今や超優等生になってしまったが、どこか遊び心があってもいいのではと思ったりもする。
スバル・サンバー
スバル自製の軽自動車がなくなって久しいが、やはり寂しい。軽トラ、軽バン界はOEMで統合が進むが、サンバーほどの濃いキャラはないというか、RRというだけでも稀有すぎる。原点、つまり初代からRRだけに、まさに原点回帰して復活してほしいもの。いっそのこと、ダイハツにOEMするぐらいの勢いがあってもいい気が。