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「JTCCチェイサー」に「TS010」! ル・マンウィナー関谷正徳が愛したレーシングカー7台

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: TRD/Auto Messe Web

思い出深いカテゴリーJTCCで戦った3台

 続いて関谷さんはJTCCを共に戦った3台のマシンの名前を挙げた。
「JTCCで乗ったコロナ、コロナEXiV、チェイサー、この3台も印象的だね。グループAが終わってJTCCになった訳だけれども、市販の4ドアセダンをベースにした車両で争っていて、エンジンも全車2.0LのNAで均衡が保たれていたし、やっている側としても面白かったね。コロナは初年度に自身がチャンピオンになったマシンということで、記憶に強く残っているよ。コロナそのあとに登場したエクシヴはコロナに比べてワイド&ローになって、カッコもよかったし、何よりレギュレーションに上手く合致して高性能なマシンだった。コロナEXiVそしてチェイサー。JTCC最後の年にこのマシンでチャンピオンを取れたというのも思い出深いけど、FRの方が個人的には好きというのもあるね」

グラチャンマシンは空力に優れていた

レイトンマーチ89GC

写真は岡田秀樹選手がドライブしたレイトンマーチ89GC、関谷正徳選手は同カラーリングの16号車

 そして最後に挙げたのは富士グランドチャンピオンレースで乗っていたレイトンマーチ89GCだった。
「レイトンマーチ89GCはグラチャン最後のシーズンとなった1989年の最終戦で優勝できたのが印象深いよ。自分のマシンはグラチャンカーとしては最高の性能を持っていたね。基本的にエンジンは他のマシンと同じだったから、空力が優れていたんだ」

 あらゆるカテゴリーで勝利を収めてきた関谷さん。それだけに人によってはイメージの強いマシンは違うかもしれません。しかし、「勝利したマシン」であることもそうですが、「性能が良かった」マシンが印象的だったことが今回のインタビューで見えてきました。勝利への思い出だけでなく、速さへの思い出を語って下さった、そんなレーシングドライバーらしい印象を受けた取材でした。

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