テント張り無用の“映える”ド目立ちトレーラー
長引くコロナ禍において、かつてないほどアウトドアに注目が集まる昨今。アウトドア関連のギア(テントやアパレルグッズ)などは高級路線のブランドも賑わいをみせ、SNSでは“映え”を狙ったイメージカットをUPするユーザーも多くいる。
そこで今回は、その両方を兼ね備えた注目度バツグンのクルマ用のアイテム、JA11型ジムニーをベースにしたトレーラー、『J-CARGO』を紹介しよう。
JA11型のAT車をベースにトレーラーをワンオフ製作!
製作をしたのは、群馬県にあるジムニー専門店「AToRiKA(アトリカ)」。中古市場において今なお高値水準を維持するJA11型ジムニーのMT車だが、今回のトレーラー「J-CARGO」はAT車をベースに製作している。 フロント部分は一度フレームごとバッサリとカット。新たにフレームを作り、ボディの中間あたりから前までをイチから製作している。
それでも雰囲気を損なわないため、丈ツメしただけのような違和感のない仕上がりにしているのは、デザインセンスに長けているからこそといえる。
この加工により、牽引に必要な車重(軽自動車での牽引は、[本体+積載]トータル750kg以下)に抑えつつ、ほかにもオリジナルの油圧式慣性ブレーキの装着、登坂テストなど諸々をクリア。 J-CARGOは、以前開催されたホットロッドカスタムショー(主催:MOONEYES)の会場内にて披露された。
前述した通り、ベースはJA11型のAT車。ジムニーといえば、現在は現行型のJB64/74ジムニーやシエラに注目が集まっているが、レトロなフォルムと高速やクロカン性能に優れたエンジンを搭載したJA11は、今なお人気だ。
とはいえ人気なのはMT車で、AT車は余剰していた(現在はAT車も価格高騰中)という。そこに目を付けてトレーラー化を実践したのだが、それほどの人気があれば、AT車をMT車に換装して(FC3S RX-7やS13シルビアなどではMT化の話はよく耳にするが……)売り出せばイイと思うが、JA11の場合は電気配線の加工だけでなくフライホイール、ミッション、クラッチなどの交換も必要だという。これらのコストを考えれば、『多少値の張るMT車を購入した方が早い』とのことだ。
アトリカではJA11のデモカーに牽引しているが、牽引の装備さえすれば他車であってももちろん牽引可能。 新旧ジムニーで牽引したり、他車両で引っ張っても目立つことは間違いない! 機能面においても、ベッドとして使用したり、逆に荷物車にして走行車の方をベッドにしたりと使い方はあなた次第だ。
価格は49万8000円(税別+別途登録料[※登録に関しても地域ごとの確認が必要]、またデモカーはオプション品を多数装着しているので、同じ仕様にするには別途費用が必要)ちょっと変わったトレーラーでゆったりとしたアウトドアやリモートワークを楽しんでみては?