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「燃料電池車だから、ではなく『いいクルマ』だから乗ってる」ル・マンウィナー関谷正徳が語る「MIRAI」の魅力

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 西川昇吾/Auto Messe Web

自動車の動力源は個人で選ぶ時代がやってくる?

 MIRAIはどんな人にもオススメできるクルマですか?

「そうとは言い切れないかな。やはりまだ水素ステーションが普及しきれていないから、でも近くに水素ステーションがある人にはオススメしたいね。そういった意味でも今後は自動車の動力源はどれがいいかを個人の意思で選べる時代になってくると思う」トヨタMIRAI

「今まではガソリンエンジンが選択肢のほとんどだったけれど、燃料電池車だったり電気自動車だったり、水素エンジンだったりという感じにね。でもこれからはそういった風に大きな変化をせざるを得ないと思うよ。自動車=エンジンを搭載しているという常識が変わっていくと思う」

MIRAIは長距離移動をメインで使用

 水素ステーションが普及しきれていないという課題があると仰っていましたが、関谷さんはMIRAIをどんな風に使用しているのですか?
「おもに長距離移動で使っている。最近東京に行く用事がある時ほとんどMIRAIだね。水素ステーションも多いし。御殿場~東京間なら満充填で3往復くらいできるよ。サーキットへ行く仕事も多いけれど、鈴鹿や仙台(SUGO)は基本的にMIRAIで行っている。事前に水素ステーションの場所と営業時間を調べれば、とくに大きな問題はないよ」

 御殿場市内に水素ステーションがあるとのことですが、近場での移動では使わないのですか?
「基本的には使わないよ、だってMIRAIは大きいしオレは駐車が下手だもん(笑)。市内では小さいクルマ(トヨタiQ)を足にしているよ」関谷正徳

「個人ができる環境配慮」というポイントがMIRAIを購入した大きな理由だったという関谷さん。しかし、話をお伺いすると静粛性をはじめ、その性能に満足していて「燃料電池車だから」という理由ではなく「MIRAIだから」気に入っているという風に感じました。

 しかもこの満足はしっかりと実用車として使っているからこそだと言えます。「燃料電池車」を次世代のクルマに乗っているというアピールに使わず、長距離移動の足に使っているからこその、生の満足の声が関谷さんから聞くことができる取材でした。

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