7番手スタートで12位フィニッシュ
アメリカでもっとも人気のあるカーレースであるストックカーシリーズである「NASCAR(ナスカー)」。その「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」という3大カテゴリーのうちのひとつ、トラックシリーズに長年挑戦を続けている「HATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)」は、ナスカー界で唯一の日本人オーナー服部茂章率いるチームだ。今季もトラックシリーズに参戦し、好調にシーズンを進めてきて、プレイオフに進出している。
今回のレース「In It To Win It 200」も、フリー走行と予選は行われず、決勝レースのみを行うレースフォーマットに。決勝グリッドは前戦のレース結果からの抽選により、HREの「#16 IBARAKI TOYOPET TOYOTA TUNDRA」を駆るオースティン・ヒル選手は7番グリッドからスタートを切ることとなった。
第1ステージの結果は振るわず
アメリカ東部時間9月5日(日)、午後1時30分にスタートした今回のレースは、第1ステージが45周目、第2ステージが90周目の各チェッカーの後、最終ステージ147周目のゴールを目指す。
序盤からスピードが上がらず苦戦を強いられる16号車だったが、15周目に出されたこの日最初のイエローコーションでチームはピットインを指示し、マシンチェックと共にサスペンションに調整を加える。33番手でコースに戻り再スタートしたヒル選手は、ここで22位まで順位を上げて第1ステージのチェッカーを受ける。このステージブレイクのイエローコーションでマシンに大幅な調整を加え、16号車は17番手から第2ステージを迎えることになる。
第2ステージは追い上げるが上位との差は埋められなかった
しかし、後続のスピンで10周後にイエローコーションとなる。マシン改善の方向性を掴んだチームはここでさらなるマシンへの調整と温存していた新品タイヤへの交換のため、再度16号車をピットに呼び勝負をかける。レースは残り32周となり、ヒル選手はハンドリングが改善されたマシンと新品タイヤのアドバンテージを活かして追い上げを開始するが、上位との差は思うように詰まらず、12位まで順位を挽回してチェッカーを受けた。