季節ごとの洗車メンテナンスは大切
洗車というのは定期的にやったり、汚れが目立ってきたら行うというのが一般的だろう。なかには汚れてもいないのに、とにかく洗車するのが好きという方もいるが、さすがに令和の世の中ともなると少数派ではないだろうか。
また、季節ごとの区切りというのクルマにとって重要で、今なら夏がひとつの区切りとしてある。昨今はレジャーで遠出というのもなかなか難しいが、蜜を避けられるのはクルマのいいところで、ドライブに出かけたりした人も多いのではないだろうか。もちろん用事のために外出したこともあっただろう。
とにかくボディ全体を洗う
シャンプーがけを今一度しっかりとして、塩分も含めた不純物を洗い流す。事前にコーティングをかけておけば塗装そのものへダメージが及ぶのを避けられるし、汚れを落とすのも楽になるのでオススメだ。
虫は裏技も駆使
洗車時であれば、乾いてこびり付いた虫の死骸も水をかけて置いておけばふやけて簡単に落とせる。また、とりあえずすぐに落としたいときに効くのが、ガラスクリーナー。直接スプレーして少し経てば、楽に落とせるし、ボディへのダメージも防げる。虫の死骸とはいえ、ゴシゴシと擦ると傷になるので注意が必要だ。
樹脂類やゴム類は汚れを落としてから保護
最近のクルマは無塗装のザラザラした黒い樹脂を採用している例は減ってきた。ただワイパーなどの付け根には残っていて、夏のダメージが集中する。そもそも樹脂が白っぽくなると、全体の印象も良くなくなる。そこで樹脂用の保護艶出し剤を塗るのだが、ザラザラなので汚れが入り込んでいることが多い。
それをそのままにしてツヤ出し剤を塗っても効果を最大限に発揮することはできないので、塗る前にひと手間。毛の柔らかいブラシを全体にかけて、入り込んだ汚れをかき出すように取り除いてから、ツヤ出し剤を塗ると仕上がりもいいし、効果もより持続する。
猛暑、そして降り注ぐ紫外線のダメージは塗装だけでなく、ゴム類にもおよぶ。窓枠などのゴムパーツは基本的に黒いので、なおさらダメージを受けやすい。樹脂と同じように、まずは全体の汚れを洗車で落としたあと、ツヤ出し剤をかけて仕上げる。ゴム部分が黒々とするだけでも、全体のイメージが締まって見える効果もあるので、ぜひ作業しておきたい。
車内もクリーニング
車内をきれいにするのも洗車の一環だ。夏にかいた汗はシートに染み込んだままで、よく考えたら車内というのは劣悪というか不潔な空間だったりする。まず基本となるのは掃除機がけ。ザッと見えるところをかけるだけでなく、細かいところにもノズルを入れてゴミやホコリを吸い出していく。シートであれば表面をかけたあと、シートバックと座面の間やステッチ部分を広げるようにしつつ、ノズルを押し込んで吸い出していこう。