トラブルは意外に少なく基本的には頑丈
紆余曲折あったAE85だが、現在はプリメーラが8割、AE85が2割くらいの稼働率で維持している。固有の故障や、出先でのトラブルはなかったのだろうか?
「AE85固有のトラブルはありませんでしたが、オルタネータの故障でオーバーヒートしかけたことがあるくらいで、致命的な事象には遭遇していませんね。ですが、2010年にボディだけオールペンを行いました。AE85というよりハチロク全般の持病ですが、リヤフェンダーとハッチゲートにサビが出てきまして。全塗装のタイミングでハッチゲートはFRP製に交換しました。軽量化のためではなく、サビないからです(笑)」
また、載せ替えた4A-Gエンジンだが手に入れて数年でオーバーホールを実施した。基本的にはノーマルだが、輸出用のオーバーサイズピストンを使い圧縮比を少しアップさせた。トランスミッションもオーバーホールし、足まわりはブッシュ類を打ち替えている。
純正部品に関しては「あまり困ったことはない」とのことで、人気の旧車は比較的維持はしやすいのだろう。
「ハチロクに限らないとは思いますが、旧車を長く維持するには、困ったときの主治医の存在が大切だと思います。ひとりだったらちょっとしたことでへこたれてしまいますが、いまだに乗りまわせているのは懇意にさせていただいている専門店のおかげですね」
初代プリメーラとAE85改を所有するというのはクルマ好きにとっては夢のような2台態勢ではないか。田村さんの幸せなカーライフはまだ当分続きそうだ。