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各社バラバラで視覚障がい者にはわかりにくい? 電動車が発する「擬音」を統一すべき理由

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TEXT: 御堀直嗣(Mihori Naotsugu)  PHOTO: トヨタ自動車/Auto Messe Web

各社で擬音を統一すれば電動車の接近がわかりやすいはず!

 すべての自動車メーカーが日産の開発した擬音に統一し、これを視覚障害の人々へ周知すれば、その音はクルマが出していることが明白になる。どれほど接近しているかの距離感は確認できなくても、歩行を止める判断がついたのではないか。健常者は、音のしたほうへ振り返れば、クルマであるか、ほかの何かの電子音であるかを目で確認できる。しかし、視覚障害を持つ人にはわからないのだ。

リーフの走り(青) そこは、事故対策として、単に音量を上げればいいという次元の話ではない。業界を束ねる日本自動車工業会が、車両接近通報装置の音色の統一と、視覚障害を持つ人々への周知を主導していないことも課題といえる。根本の目的を知らず、競争領域として擬音を好き勝手に作り自己陶酔する自動車メーカーの姿は、無知の極みでありただ唖然とするばかりだ。同様の姿勢で、EVはもとより自動運転も主導すること自体、本末転倒だ。

 何のための車両接近通報装置なのか、何のための自動運転なのか。弱者といわれる人々も平等に、自律した個人の移動を手に入れられることが目的であるはずだ。襟を正し、即刻、先駆者である日産の音色に統一し、周知徹底すべきだ。

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