この記事をまとめると
■国産スポーツモデルは廉価グレードでも高騰化
■それでも最上級モデルよりは価格設定が低め
■カスタムベースとしてもオススメの6台を紹介
本格的に手を入れて楽しむもよし!
まるで衰えを知らない1980~2000年代のスポーツカー人気。クルマによっては新車を大きく上まわる値段で取り引きされ、おいそれと手を出せる状況じゃなくなってしまった。
しかし需要は最高峰のモデルに集中しているため、下位グレードなら多少はリーズナブルといえるだろう。とはいっても魅力がなければ食指は動かない。そのまま乗るにせよチューニングするにせよ、上位グレードにも引けを取らない、お買い得感の高いモデルを探してみた。
日産スカイライン
まずはR32~R34のスカイライン。トップに君臨するのは言わずと知れたGT-Rだが、R32のGTS-tタイプMやR33とR34の2.5Lのターボも、速さはともかく面白さでは遜色ない。
R32はエンジンこそ2Lの215psとGT-Rに差を付けられているが、軽量なボディとFRの組み合わせで軽快感はバツグン。自動車税などの維持費まで考えれば、十分に『アリ』なモデルではないだろうか。
R33とR34ではエンジンが2.5Lで排気量の違いはわずか100cc、パワーもR34の『25GTターボ』では280psに到達する。4ドアを選べばファミリーカーとしても使えるし、汎用性ならGT-Rを凌駕するといって差し支えないと思われる。
日産シルビア
同じく日産ならシルビアのNAもいい。グレードはS13と14がQ’sで15がスペックSと呼び名は異なれど、SR20DEエンジンを搭載しているのは共通だ(S13の2Lモデルは後期型)。正直言ってパワーはターボのK’sやスペックRに遠く及ばないが、不人気がゆえに価格が安いNAのボディを買い、ターボエンジンに換装するのは昔からの定番。
いまはNAも「タダ同然」という状況からはほど遠いものの、ターボに比べれば安いし載せ替えても公認車検が必要ないのも美味しい。ちなみにS15にはNAのまま200psを達成し、スペックRと同じ6速MTの『オーテックバージョン』もあるが、そもそもの生産台数が少ないせいで価格は決して安くない。
トヨタMR2
2Lクラスならトヨタのミッドシップ、SW20型のMR2も。上位モデルは3S-GTEのターボだが、下位にはNAの『G』や『Gリミテッド』が存在した。注目したいのは5型と呼ばれる最終モデルで、エンジンはVVT-iの採用などによって200psを絞り出す。コントロールが難しいミッドシップだけに、フラットな特性で扱いやすいNAを推す人は当時から少なくなかった。