トヨタ・スープラ
トヨタならほかに、JZA80型スープラのNAエンジンを搭載したモデルも。なかでもマイナーチェンジ後に追加されたSZ-Rは、ゲトラグ製の6速ミッションが与えられ、ATの設定もない走りを意識させるグレードだった。
パワーはターボが280psなのに対し225psと見劣りするが、3Lの余裕ある排気量から生まれる太いトルクと、NA専用のギヤ比で軽いとはいえないボディを力強く加速させる。
スバル・インプレッサWRX
スポーツセダンからひとつ挙げればGC型やGD型のインプレッサ。特別仕様車というカタチで数々の『STIバージョン』があるのは知ってのとおりだが、通常グレードであるWRXも、パフォーマンス的には十分すぎるほど高性能だ。
1992年に登場した初期モデルでも240psとパワフルで、1996年には280psまで進化している。モチロンSTIにはSTIだけの専用装備はあるにはあるものの、価格の違いやチューニングで差を埋めると考えれば、普通のWRXを買ってイジり倒すという選択肢もアリだろう。
ホンダ・シビック
最後はライトウェイト代表としてEK4型のシビックを。のちにタイプR(EK9)が発売され2番手のグレードに甘んじたが、モデルチェンジした当初はEK4のSiRが最高峰モデルだった。
2世代前のEF9から続くVTECのB16Aエンジンを心臓部に持ち、パワーは1Lあたり100psを軽く超える170ps。タイプRは185psで小排気量のNAとしては、決して小さな差とはいえない。しかしタイプRは走行距離が15万km超でも200万円オーバー、場合によっては400万円なんて中古車もあり、今後はさらに値上がりすることが予想される。
ならば多少なりとも安いEK4をベースにしたほうが、結果としてコスパよく走りを楽しめるかもしれない。もっともココで紹介した『下位グレード』の大半も、個体数の減少とともに価格は上昇傾向。欲しいなら多少は予算をオーバーしても、早めに手に入れた方がよさそうだ!