自動車業界人こだわりの愛機を紹介
自動車業界で活躍する「カーガイ」は、普段どんな愛車に乗っているのだろうか? 今回紹介するのは2台の日産フェアレディZ(S30)。ホワイトのZのオーナーはエアロやホイールなどカスタマイズパーツを手がける「WALD(ヴァルド)」の松本規嗣氏。オレンジのZのオーナーはエアロパーツショップ「スピードフォルム」の川内 誠氏だ。
初出:HIACE style vol.87付録(一部加筆)
「スピードフォルム」のエアロを身にまとった2台のS30Z
スタイリッシュな純正シルエットを崩すことなくエアロで疾走感を表現した2台のZ。ロング、ショートともに、そのパーツをメインで彩るのはスピードフォルムのボディキットだ。
R31シルエットフォーミュラやカルソニックスカイラインなど、当時輝いていたニッサンのレーシングカーに魅了され、今ではS30、Z31、ハコスカ、ケンメリ用パーツをリリースしている。510ブルも現在開発中という、ニッサンが大好きな川内代表が率いるスピードフォルム。
かたや、世界を股に掛けるチューナーズブランドとして名を馳せるヴァルド。その旧車部門を担うヴァルド・クラシックスは、ここに紹介しているロングノーズのZ以外にも10/20ソアラ、セリカXX、初代セルシオ、ケンメリなどを続々とスタンバイさせ、コンディションの良い旧車の車体を今風に仕上げて扱う。
Gノーズが美しい松本Z
ランプケースも特徴的なロングノーズスタイルのZ。ノーズが伸びたグリスレスの先鋭的なこのルックスに憧れた人も多いハズ!
ランプケース、アッパー&ロワノーズ、バンパーなど5点セットで構成されるロングノーズセット。さらにリップもONしている。
オーバーフェンダーはカーボンとFRPの2タイプを用意。20mmのブラインド効果があり、思った以上に車高が低く見える。
カーボン素材のリヤウイング。往年の旧車を彷彿とさせるダックテールタイプのデザインが旧車ファンには泣ける仕様だ。
SPECIFICATION
●車名:フェアレディZ
●年式:1975年
●購入年:2019年
●エクステリア:スピードフォルム・ロングノーズフルキット(ランプケース、フロントバンパー、アッパーノーズ、ロアノーズ、カーボンリップスポイラー)/カーボンオーバーフェンダー/サイドステップ/リヤアンダースポイラーType1/リヤウイング
●インテリア:レカロシート
●機能パーツ:車高調整式ショックアブソーバー/ソレックスキャブ40φ/L28ユニット
●タイヤ&ホイール:WALD CLASSICS FIN(F17×9.5インセット−13、R17×10.0インセット−20)/Fトーヨー・プロクセス(205/45)、Rトーヨー(225/45)
サーキットも走る川内Z
Zといえばやはりこのショートノーズがおなじみのルックス。純正シルエットにも違和感なく馴染むスピードフォルムはじつにクール!
純正バンパーから下のフロントスポイラー+リップスポイラーという構成のフロントまわり。
オーバーフェンダーと絶妙マッチのホイールはボルクレーシングTE37VSL。バーフェンはカーボンとFRPの2タイプを用意。
ヘルメットやレーシンググローブが、サーキットを本気で走っていることの証だ。
水温/油温/油圧/タコメーターにウルトラ。さらにガソリン、燃圧にオートメーターを使用。シートはブリッドのフルバケだ。
SPECIFICATION
●車名:フェアレディZ
●年式:1976年
●購入年:2014年
●エクステリア:スピードフォルム・フロントスポイラー/リヤアンダースポイラーType2/サイドステップ/リヤウイング/リップスポイラー/オーバーフェンダー
●インテリア:バケットシート/各種メーター/ステアリング
●機能パーツ:車高調整式ショックアブソーバー/ソレックスキャブ40φ/L28ユニット
●タイヤ&ホイール:RAYS VOLKRACING TE37V(F17×9.5インセット−15、R17×9.5インセットマイナス20/ダンロップ・ディレッツァZ3F(205/45)、Rトーヨー(225/45)