どうすればソロもファミリーも適切なキャンプ荷物に
極論ですが人間は普段から外出時やたら荷物の多い人と、ほとんど手ぶらの人のふたつに分けられます。荷物の多い人はビジネスバッグに充電器やらイヤホン、デジカメ、予備バッテリー、LEDライト、ガム・グミ・のど飴、ノートPC/タブレットと、ひたすら入るだけ入れて超重い。
一方手ぶらの人は、せいぜい小さめのバッグを小脇に抱える程度で涼しげ。キャッシュとクレカをポケットにねじ込んで、最低限のものしか持ち歩かずいかにも身軽です。
「あれば安心、ないと不便」をやめてひとつずつ見直してみる
以前複数の友人とキャンプしたとき、テントと寝袋だけぶら下げてきたやつがいました。「そんだけ?」と聞くと「どうせ誰かがいろいろ持ってくると思って」という。「お前すげぇな」とある意味感嘆したことがありました。
さてグループでのキャンプでなくとも、ソロキャン、ファミリーキャンでも、「必要なものだけ」はどうすれば見直せるのでしょうか。
■モノを減らす断捨離(使わないギア)
・チェア(シートやクッションで地べた座り)
・コット(草地・平地なら省略)
・テーブル(半割りした薪を並べて代用)
・ランタン類(必要を絞る。過剰な明るさは不要)
・ナイフ類(あれこれ過剰に持っていかない)
・タープを省いてみる(晴天なら不要。設営・撤収も省ける。必要なら小型タープに)
・予備を持っていかない(電池。1泊なら稼働時間は数時間程度で意外にもつ)
■なくても困らない、代用できるものを省く
野外クッキングの楽しみを味わいにキャンプに向かうような、あえて使う場合は別ですが、
・ダッチオーブン(重い、でかい)/スキレット(重い)/鉄フライパン(重い)
・炒めもの、煮物などはコッフェルで代用
・調理台や荷物棚、ラック類
■手順を減らす断捨離
・現場での料理の手間を省く(家で準備して持っていく)
・設営と撤収を手抜く(木立を利用してタープを張るなどで使用するポールを減数化)
■「テーマ別1点豪華主義」的断捨離
断捨離といえども、
・酒や料理はケチらない
・焚き火はケチらない
・快適さは犠牲にしない(冷風扇/大容量バッテリー、暖房/薪ストーブや石油ストーブ)
・家族の一体感(ファミリーテント、大型タープ)
・その代わり、ほかはギアを減らす
自分のキャンプスタイルは少しずつできあがってくる
やってみると「椅子とテーブルはあったほうがよかったな」とか、「ランタンをケチったら暗くて不便だった」とかいろいろ出てくるでしょう。そしたらそれは次から持っていけばよいのです。車載ぎゅう詰めは避けるべきですが、必要もないバックパックに収まるものしか持っていかないようなブッシュクラフトを目指す必要もありませんし、キャンプギアはあればあるだけ便利であることに違いはないからです。
それでも、不要なものを見直すことは自分のキャンプスタイルを見直すことにつながっています。「最近、荷物が増えてクルマに積載するのがパズルのようだ」、「なんで自分のキャンプはモノが多いんだろう。設営と撤収が大仕事だ」と思っているなら、ぜひ、断捨離を行ってみてはいかがでしょうか。
以下に標準的なキャンプギアリストを乗せてみました。夏冬両シーズン混在してますのでこれでも多いほうだと思いますが、不必要に応じて毎回置いていくものはかなりあります。まずはリストにないギアを持っていってるなら断捨離対象かもしれません。