昭和車ブームで今再評価の兆し?
きっかけのひとつは衰えることを知らない昭和車ブーム。純正オプションとして設定された数のピークは2000年代なんて話もあるが、多くの人がコーナーポールから受けるイメージはやはり『昭和』だ。当時から装着率が低かったスポーツカーは別として、セダン系では当時を偲ばせるグッズとして、また他人との違いをアピールする格好の存在として、逆にカッコいいと感じる人が増えたのかもしれない。
実際に旧車のミーティングで参加者に話を聞いたところ、すでに絶版となった車種の純正コーナーポールが、元から数が少ないせいもあり相当な高額になっているとか。ノーマルの姿を大切にしたい派にとっては、他車からの流用や汎用品じゃ装着する意味がなく、あくまでも『純正』にこだわりたいのだという。
コーナーポールがカッコいいとなる日がやってくる?
いっぽうで最近のブームを受けてかは不明だが、アフターパーツとしてのコーナーポールも多くある。取り付けが両面テープで伸縮も手動なら、1000円を下まわる製品も決して少なくない。バンパーに穴を開ける必要がある電動式は、新品パーツに工賃をプラスして4万円~が相場のようだ。
メーカーや車種によってイグニッションのオン&オフに連動したり、スモールランプ点灯と同時に発光するなど、さまざまな製品があるので機能や見た目の好みで選んでいいだろう。最新のクルマならコーナーセンサーやカメラといった、最先端の装備がコーナーポール以上の役割を果たしてくれるし、デザイン的にも似合わないことは確実なので、あえて後付けする必要はないといっていい。
でも少し昔の車種でフロントの距離感がつかみにくかったり、他人と違うカスタムを目指しているのであれば、あえて今コーナーポールを使うのも十分にアリだと思う。現時点ではまだ「ダサい」という認識の人が多いかもしれないけど、一部のカテゴリーで評価する声が高まっているのは事実。便利なことは確実だしいつかは流行がひとまわりして、コーナーポールが『カッコいい』となる日が来るかも!?