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「社外パーツてんこ盛り」は本当にお得か? 間違いだらけの「中古カスタマイズカー」選び

中古車イメージ

この記事をまとめると

■一部の例外を除きカスタマイズ車は割安な場合も
■劣化しないアイテムが装着されている場合はアリ
■走行距離に応じて劣化するアイテムは要注意

改造車は安価に購入できる可能性ありだが……

 中古車の醍醐味はさまざまだ。憧れのクルマを安く手に入れることができる点や、すでに新車で購入することができないモデルを購入できるといった点がメリットとして挙げられる。

 そしてもうひとつのメリットとして挙げられるのが、社外パーツ付の個体を手に入れることもできるという点だろう。基本的に社外パーツというのは、よほどの専門店でない限りは大幅なプラス査定とはならない。そのため、あとから同様のものを購入して装着するよりも、圧倒的にリーズナブルに自分のものにすることができるのだ。

 では、社外パーツがテンコ盛りの個体はお得と言えるのか? それともリスクがあると言えるのか? 気になっている人もいるのではないだろうか。

装着されていればお得なアイテム

 まずお得なパーツとして挙げられるのは、消耗部品以外のもの。例えばアルミホイールやエアロパーツといったものが代表的なものと言えるだろう。これらは基本的に定期交換が必要な消耗品ではないため、装着されていたらお得ではないだろうか。

 ただし、自分の好みとはまったく異なる物だった場合は当然ながらお得ではないし、すでに傷だらけで状態が良くないものでは補修の手間や費用を考えると損の場合もあるので冷静に吟味したい。

 またいくら好みのものが装着されていたとしても、できれば純正パーツが残っている方が好ましい。カスタマイズ需要の高いクルマでは純正部品はどんどん処分されてしまいがちだが、あるときを境に純正部品に価値が出てくる場合も少なくなく、嬉しい臨時収入の元になってくれる可能性もあるのだ。

可能なら避けたいアイテムとは

 逆に避けておいた方がいい社外パーツは、消耗品系だ。例えば車高調などは購入時についていればお得な気がするが、すでにヘタリ切ったものだったり、乗り味が自分好みでなかったりした場合は、すぐに交換するタイミングが訪れてしまうのだ。

 ほかにもワンオフで作られたものや、加工して装着されているようなものは、どこにどのような加工がなされているのかわからない場合も多い。トラブルの原因となったときに、元に戻すことすら難しくなる場合もある。販売しているショップが手掛けた個体であることがわかっているなど、出自がハッキリしているものであればまだ安心。だが、だれが何をしたか分からないようなものは、長い目で見れば避けた方がいいだろう。

 それ以外では過去に雑誌に大々的に取り上げられていたり、カーショーやイベントで入賞するような、いわゆる“有名車”は目立つだけでなく、自分らしさを表現するのが難しくなる場合も少なくないので、こちらも上級者向けと言える。

 いずれにしても、そのクルマがどのような状態であるのかをしっかり把握していない状態では、カスタマイズ済であろうとフルノーマルであろうとその後にトラブルが発生する可能性は高い。そのため、販売店のスタッフなどともしっかり話をして、納得した上で購入するのがベストと言えるのだ。

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