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今、オシャレ&タフな「ルーフキャリア」がジワりとキテる! アウトドアブームで一躍人気上昇中

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: CAR MATE/Auto Messe Web編集部

積載能力アップは確実! セダンやコンパクトカーにもオススメ

 いまやリフトアップやゴツ系タイヤと並び、アウトドア仕様のSUVには欠かせない存在になっている「ルーフキャリア」。積載能力の高いSUVやRVはもちろんのこと、ラゲッジスペースに限りのあるセダンやコンパクトカーにとっても大きな味方になることは間違いない。今回はアウトドアマン必須のルーフキャリアの魅力に迫る。

’80年代のレジャーブームでルーフキャリア需要が爆上がりに!

 日本に「ルーフキャリア」が定着したのは1980年代前半に日本中を席巻したサーフィンブームである。巷には赤いファミリアにサーフボードを積んだ“サーファー”が大量に発生し、六本木や新宿にはキャリアに飾りのサーフボードを積んだ「丘サーファー」も登場した。その後、映画「私をスキーに連れてって」の影響でスキー板を積むためにルーフキャリアがバカ売れし、MTBやバス釣り、スノーボード、ロードバイクブーム(スポーツサイクル)によりルーフキャリアは時代と共に大きく進化を遂げて行く。 1980年代のサーフィンブームの頃のルーフキャリアは、鉄パイプにゴム塗装を施しただけの簡素なもので、高速道路を走行中にルーフキャリアごとサーフボードが吹き飛んだなどのトラブルも多発した。最近のアイテムは強度や耐腐食性に優れ、盗難防止のロック機構やロックカバーを装備し、デザインと共に使い勝手も格段に向上している。

ルーフキャリアをクルマに取り付ける方法とは?

 アウトドア、または外遊びをしない人にとってルーフキャリアはクルマのスタイルを崩す無用の長物に違いない。ひと昔前までは「ルーフキャリア=商用車」のイメージがあり、決してスタイルアップとは結び付くことはなかった。しかし、最近ではアウトドアを嗜む人にとっては、積載能力を向上させるルーフキャリアは強い味方になるはずだ。まずは基本的なことだが「ルーフキャリア」の構造に付いて振り返ってみよう。 最新のルーフキャリアはベースキャリアとアタッチメントを組み合わせ、クルマの屋根に積載スペースを確保するように設計されている。ベースキャリアとは異なるルーフデザインに対応するための「脚」であり、ルーフ上に独立したルーフレールを持つもの、レインガーターと呼ばれる雨どいを持つもの、逆にルーフレールやレインガーターを持たないものなど大きく分けて3つのタイプが存在し、ハイルーフの場合にはルーフに干渉しないように脚の長い(高さのある)ベースキャリアが用意されている。 ベースキャリアは家でいう「基礎」であり、その上に種類別のアタッチメントを取り付けることになる。アタッチメントはベースとなるバー(横棒)に自転車、カヌーやボート、スキー、スノーボードなど、自分の趣味に合わせた専用アタッチメントを取り付けることで安全・確実にギアを積載することができる。 最近ではルーフラックやカーゴと呼ばれる籠タイプのアタッチメントも用意され、積載能力を格段に向上させると共に武骨なカーゴはSUVのドレスアップアイテムとして人気が高まっている。荷物が剥き出しのカーゴでは雨や盗難が心配……という人には防水性に優れた樹脂製のルーフボックスも用意されているのでオススメだ。

便利なアイテムだけど荷物の積載は正しく行うこと大切!

 ルーフキャリアはとても便利な存在ではあるものの選ぶ時には注意が必要だ。まずはクルマのルーフ形状にマッチしたベースフレームを選ぶこと。最近では細分化が進み、汎用ではなく車種専用のベースフレームが販売されている。 ベースフレームはクルマと荷物を繋ぎとめる重要なパーツだけに取り付け作業を確実に行って欲しい。取り付けが甘いと走行中に脱落することもあり、脱落すれば大きな事故に繋がる可能性があるからだ。また、アタッチメントの拡張性を考えてベースフレームを選ぶことも重要。自分の趣味に必要なアタッチメントが用意されていれば、タッチメントを付け替えるだけで自在に対応することができる。 アウトドアの可能性を無限に広げてくれるルーフキャリア。SUVやミニバンでなくとも積載能力を上げることで楽しさや快適は格段にアップするはずだ。

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