まだまだ熟成が望まれる、正直「ビミョー」な装備とは
新車を購入するときに悩ましいのがオプションパーツの取捨選択。ホントは欲しい機能だけど価格を見ると「我慢するか……」となったり、逆に「これ、レスオプションにならないかな〜」といった不要な機能が勝手に付いてくる現実。ここでは、賛否はあるが「正直、なくていいんだけど……」と思わず呟いてしまう押し売り装備を紹介しよう。
トヨタ車の一部では装備自体を見直している!
【アイドリングストップ】
必要と不要で意見が分かれる装備として、筆頭に挙げられるのがアイドリングストップだ。信号が少なく、渋滞も発生しない地域のユーザーにとって、アイドリングストップは使う機会の乏しい不要な装備だ。また再始動時にスターター・モーターが発する金属音が耳障りで、アイドリングストップを嫌うユーザーも多い。
しかし、再始動時に不快なノイズや振動を発生させるのは、そのアイドリングストップが未完成であるからだ。マイルドハイブリッドでは、モーター機能付き発電機が、減速時の発電やエンジン駆動と併せてアイドリングストップ後の再始動も行う。このときはベルトを介するから、再始動音はとても静かだ。アイドリングストップは、環境性能を向上させる大切な機能だから、改善を加えて洗練させたい。
トヨタなどは一部の車種でアイドリングストップを省いているが、ユーザーによっては、信号待ちのときなどにアイドリングをすることに罪悪感を抱く。標準装着にしなくても、オプションとして装着可能にすべきだ。トヨタの開発者も「罪悪感を抱くお客さまには、対応する必要がある」と述べている。
このように装備は、ユーザーが不満を感じさせないように進化させ、なおかつ選択の自由も用意することが大切だ。
アダプティブヘッドライトの登場でお役御免!?
【オートハイビーム】
ハイビーム走行時に対向車や先行車を検知すると、自動的にロービームに切り替えるのがオートハイビームだ。
しかし最近は、LEDヘッドライトの採用で、さらに進化したアダプティブタイプの装着が進んでいる。対向車などを検知すると、その照射部分のLEDだけを消灯して、ハイビーム状態を保ちながら相手方の眩惑を抑える。このアダプティブタイプは、いまでは軽自動車のタフトGなどにも標準装着されるので、ハイ/ロービームを切り替えるオートハイビームはすでに古い装備になりつつある。