カローラトレック
日本に先駆けてSUVブームが訪れたヨーロッパでは2019年、カローラツーリングスポーツにクロスオーバーの『カローラトレック』が追加された。
20mm高めた最低地上高により走破性が向上し、専用デザインの17インチホイールや前後バンパーの下に装着された樹脂製ガード、ほかにも各部にパーツが追加されボディサイズはわずかに拡大。
ちなみにカローラトレックはスポーツサイクルの世界的なブランド、アメリカの『トレック』とのコラボレーションで誕生したモデルだ。
スプリンターカリブ
最後はカローラの兄弟車『スプリンター』から誕生した、クロスオーバーSUVの始祖ともいえる『スプリンターカリブ』を紹介したい。1982年に登場した初代こそカローラ系ではなくターセル系がベースだったが、居住性や積載性に優れる背の高いボディと広いラゲッジ、さらに全グレードが4WDで雪国やアウトドア好きから高く支持された。
2代目の95型は上位グレードに油圧で地上高が30mm上がる、ハイドロマチックサスペンションを採用。
ベースであるセダン型のスプリンターがフルモデルチェンジしたあとも販売は続き、1995年に110型へバトンタッチするまで7年半というロングセラーモデルだった。
最終型となる3代目も基本的なコンセプトは引き継ぎながら、2WDやカローラワゴンと同じ4A-GEを搭載したグレードを設定。
2代目と3代目に設定された背面スペアタイヤや大型のフォグランプなどを備える、ワイルドさを強調した特装車『フィールドハンター』も忘れてはいけない1台だ。