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サーキットの「レコードライン」は絶対じゃない! ビギナーが陥りやすい「ライン取りの罠」とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

雨が降ったときのライン取りとは

 続いてシチュエーションでいえば雨のとき。アウト・イン・アウトは確かにライン取りのセオリーだが、コーナーには『カント』と呼ばれる微妙な傾斜が付いており、大抵はイン側ほど下っているので雨水が溜まりやすいのだ。そこで教科書どおりアウト・イン・アウトで走るのは、自ら水溜りに突っ込んでいくのと何ら変わりないだろう。

雨のつくば またコーナーに限らず周囲の地形によって、コースを横断する『川』ができるケースもある。ステアリングを切らずに済む直線ならさほど不安はないが、コーナーでは滑ってコースアウトやクラッシュしかねない。そんな場合は川をできる限り直線的に、車体が落ち着いた状態でクリアできるライン取りを探そう。

駆動方式によるライン取りの違い

 最後はドライビングスクールで質問が多い、駆動方式によるライン取りの違いについて。本格的なレーシングカーであれば多少の差はあるかもしれないが、市販車がビギナーで走る程度じゃタイムに大きく影響するほどの違いはない。それよりもドライ路面ならアウト・イン・アウトを確実に守り、コース幅をめいっぱい広く使うことに配慮したほうが、安全に速く走れるし別のコースへの対応力も上がるはず。結果として初級者から中級者にレベルアップするのも早いだろう。

エビス西の1コーナー

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  • シケインまたぎのイメージ
  • エビス西の1コーナー
  • 雨のつくば
  • ライン取りイメージ
  • エビス西のシケイン
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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