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実は愛車を「改造」しなくてもOKだった! サーキット走行で注意すべき「3つのポイント」とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

気をつけておきたいポイント:ブレーキ

 次はブレーキ。サーキット走行ではタイヤと並んで消耗が激しく、パッドとフルードの強化が必須とされている。軽量なクルマで経験も豊富なドライバーであれば、純正パッドで休み休み走れるかもしれないが、ビギナーにそんなスキルを求めるのは酷というもの。

ブレーキのイメージ 仮に新品でも純正パッドで走るのは自制し、サーキット用の強化品を使うようにしたい。選ぶとき注意したいのは耐フェード性で、純正パッドはフェード現象(ブレーキを連続で使用したことによる制動力の低下)が300~350度で始まるのに対し、スポーツパッドは400~750度と高い温度域に設定されている。つまり高速からのフルブレーキングや、周回を重ねたときもフェードしにくいというワケ。

ブレーキが赤く染まるイメージ

※写真はイメージ

 ほかにブレーキ系で忘れちゃいけないのはフルード。フェードしたままブレーキを使い続けると、その熱がフルードに伝わって沸騰しベーパーロック現象が起きる。サーキットではフルードの温度が200度を超えることも珍しくなく、最低でもドライ沸点が230度以上の規格である『DOT4』の製品を使おう。

気をつけておきたいポイント:油脂類

 最後は油脂類、とくにオイルだ。サーキットで酷使するのはタイヤやブレーキだけじゃなく、レブリミット近くまで回すエンジンやミッションも一緒だ。当然ながら内部のオイルは摩擦によって高温となり、油膜切れでダメージを負ったり最悪はブローすることも。

温度のイメージ 少なくともエンジンオイルは必ず交換、駆動系のオイルは少なくともサーキット2~3回ごと。そしてブレーキフルードや冷却水も汚れや減り具合を確認し、少しでも不安を感じるようなら「転ばぬ先の杖」として交換したい。

オイル交換イメージ

 タイムや順位を気にせず体験をメインとするなら、ココで紹介した3つが万全であれば大丈夫。パワーアップさせる必要性なんてまったくないし、足まわりだって抜けていなければ純正でも十分だ。「チューニングしてからじゃないと走れない」と勝手に思い込まず、最低限のポイントを抑えてサーキットに飛び込んでみよう!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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