ジャンル分けされているようでじつは曖昧な旧車の分類
最新のクルマに対して、旧車というのが存在するのはご存知の通り。新旧というシンプルな構図なのだが、最近は古いクルマに注目が集まっていて裾野が広がり、その中間的なモデルたちも脚光を浴びるようになってきた。ネオクラシック、略してネオクラやヤングタイマーと呼ばれるジャンルだ。ちなみにヤングタイマーは、旧車やクラシックカーを表す、オールドタイマーの対になる言葉として使われるようになった。 つまり、古いほうから、旧車/ネオクラ/最近のクルマとなるのだが、その線引きがよくわからなくなってくる。もっと言ってしまえば、旧車というのはどこまでなのか? など考え出したらキリがない。実際にいるかどうかわからないが「自分のクルマを旧車呼ばわりされるのは心外!」という人や、その逆もありうる。
JCCAでは1975年までに生産されたクルマと規定
海外では本当の旧車は戦前車と言われていたりして話が混乱するので、とりあえず国産車で見てみると、じつはどこまでが旧車なのかは昔からある論争だったりする。なんとなく古い感じ、というので判断したりしていたし、そもそも厳密に決める必要がないという意見もある。
そのなかでひとつの基準となるのが、日本クラシックカー協会(JCCA)の規定。旧車のレースなどを実施している古くからある団体なのだが、その参加規定を見ると2021年は「1975年までに生産された車両およびその同型車に限り1979年までに生産された車両」とある。
毎年改定されているものだが、約50年は経っているので納得できるラインではある。たとえばスカイラインだと、ケンメリの途中といったところで、ジャパンなどは入らない。実際、ジャパンは古いなとは思うが、いわゆる旧車かというと、ちょっと違う気はするので感覚的には違和感はない。